歩行者にも速度違反を警告!「生活道路の新型オービス」期間限定で設置!!

clicccar / 2014年11月30日 11時33分

警察庁が10月末に生活道路等での速度取り締まりに、コンパクトな新型オービス(24時間取り締まり可能なカメラによる無人式自動速度違反取締機の通称)の導入を発表し、その試行設置が11月から埼玉県で始まりました。

将来的に全国展開を睨んだ約2カ月間の試行設置とのことですが、いったいどんなオービスがどのように設置されるのか、普段そんなに飛ばすことはなくても、ドライバーとしては気になるところですね。

そこで、設置現場2カ所を直撃しました!

コンパクトで設置が簡易な新型オービスは飾りっ気のないハコではなく、なかなかスタイリッシュです。

この写真は、小学校(さいたま市北区)の通学路に設置された新型オービス1号機の現場です。

突然、オービス前面&下部のLEDライトが点滅して、ドキッとするような警報音が鳴り響き…。ワンテンポおいて、速いクルマが走ってきました。

横断歩道前で信号待ちをしていた小学生が、「悪いんだ〜」とクルマを指さしています。ドライバーにとって、一斉に向けられた周囲の視線がちょっとイタイです…。

「生活道路対応の新型オービス」1号機現場。通学路に設置されたオービスは、“高速走行抑止システム”としての働きが際立ちます。


埼玉県で試験的に設置された「生活道路対応の新型オービス」の1号機(リヤ左上に「SWSS1号機」のシールあり)は、さいたま市北区別所町46、大宮別所小学校前の歩道を超えた信号機の側ににょっきり立っています(北行き)。

このエリアは生活道路「ゾーン30」の実施区域で、制限速度は30km/h。付近の道幅は狭く、道路がうねっていて、スピードも出しにくいし、気を抜いた運転はできません。路幅からはみ出しそうなトラックなども通行しています。

歩道は狭く、歩車道間を分離する縁石も低くて、小学校側はコンクリートの壁が迫ります。ホントに暴走車が怖い道路です。

「速度違反監視中」の事前警告板は1枚のみ。

オービスの手前約70mに設置されていますが、もともとそんなにハイスピードで走れる道路ではありません。警告板に従ってアクセルを緩めれば、オービスで取り締まられるような心配はまずないと思われます。

と、突然、オービス前面&下部のLEDライトが点滅して、警報音が鳴り響き・・・。反射的にカメラを向けましたが、クルマはまだカメラのアングルに入っていません。

ワンテンポおいて、ちょっと速いクルマが走ってきました。

ほぼオービスに正対する位置からの目撃でしたが、オービスのストロボは光りませんでした。この時は警告のみで、車両通過直後に、警告が終わりました。

「生活道路向け新型オービス」の大きな特徴の一つは、オービスのそばにいる歩行者にも、「スピードオーバーの速いクルマが来るよ。気をつけて!」とライトの点滅と警報音で注意を喚起するところです。

交通の流れがもともとさほど速くなくても、横断歩道の手前で確実に走行速度を落とさせて、人とクルマ双方の安全性を高める(=事故を生まない)「生活道路対応の新型オービス」1号機の設置場所は、そうした“高速走行抑止システム”としての働きを感じさせる典型的な現場といえそうです。

整備された市街地のオービスには、気をつけましょう!

 「SWSS2号機」は、川口市 戸塚東の通称けやき通りの歩道と車道が完全に分離した見通しのいい直線路・南行き、百歩ラーメン東川口店前の信号機のない交差点の横断歩道のそばに設置されています。

このオービスは、ドライバーにとってマジヤバです!! 

制限速度は40km/hですが、歩道が完全に分離して道幅にも余裕のある直線路。道路環境がよく、交通量が少なくなるとついスピードがノりがちです。しかも、警告板からオービスまで、なんと約50mしかありません。

「あれ? この先で速度取り締まり??」「どこだろう?」なんてキョロつく間もなく、仮に70km/hのスピードなら2.6秒でオービスの横を通過してしまいます。

この設置ポイントは、高速で走ってきたクルマが(スピードが出ていれば出ているほど)あわてて急ブレーキを踏む大きな危険性をはらんでいます。追突は無論、スリップしての巻き添え事故なども心配になります。

この2号機現場は、安全のため、事前に速度を落とさせるような警告板の設置位置の見直しや、複数の警告板の設置が望まれると思われます。オービスが文字通りドッキリカメラになって、ドライバーを驚かし、事故防止どころか事故を誘発するようでは本末転倒ですから。

ともあれ、固定式オービスはその位置さえしっかり把握しておけばまず安心。カーナビの地点登録も有効です。速度に注意して余裕を持ち、安全に走りましょう。

新型オービスは取り締まり用のカメラとストロボの他に警告用のLEDランプとスピーカーを備えています。

新型オービスのトップとボトムは鮮やかなオレンジ色。一見お目立ちですが、立ち並ぶ標識・信号機・電柱・看板等に紛れ、意外に見落としやすいので要注意です。ユニットは路肩約3mの高さにあり、運転時のドライバー目線からは外れています。特に夜間はヘッドライト(ロービーム)の照射エリア外なので、気づきにくく危険度が大幅にアップします!

試行設置期間は約2カ月間とのこと。そのまま常設化される可能性はなさそうです。オービスとセットで設置されている電源用ポールには「臨時施設専用。常設施設用として使用しないでください」の注意シールが貼り付けられています。

 

道路環境のまったく異なる2カ所に試行設置された新型オービス、2か月間のモニタリングを踏まえた今後の全国展開&運用の実際が、悩ましくも気になりますね。

 (I&I PRESS)

clicccar

トピックスRSS

ランキング