スーパーGT300クラス・佐々木孝太インタビュー ─ 2014シーズンを振り返る

clicccar / 2014年12月14日 19時3分

白熱したバトルが繰り広げられたスーパーGT選手権2014シーズン終了。GT500とGT300と、馬力が異なる車両が同じコースで混走して走るのもこのレースの魅力のひとつだが、ドライバー、チームが織りなす、台本の無いヒューマンドラマを目撃出来るのもGT選手権の大きな魅力。



そのヒューマンな部分を61号車のSUBARU BRZ R&D SPORTチームをリードするエースドライバー、佐々木孝太選手の言葉で語ってもらった。

──スーパーGT選手権、最終戦はどのような気持ちで挑みましたか?

佐々木(孝太):来季を見据えて色々とセッティングを重ねながら、なおかつ「勝利」を得ようとチーム一丸となって士気高く挑みましたが、僕らが想定したよりもレースウィークの気温、路面温度が低く、グリップレベルも低かったです。

最終戦では、エンジン仕様に新たなトライを加えていったのですが、コースコンディションが合わない状態の中で試しても良いのか、悪いのかの判断もつかない状況になってしまいました。

結局、気温、路面温度にあわせてエンジンは元に戻し、空力もハイダウンフォース仕様にして何とかグリップレベルを保とうとしたのですが……。結果的には勝利とは程遠い結果になってしまいました。

──レースウィーク。現場合わせで出来ることも限られていますから。まさにレースが難しい一面と直面してしまったんですね。

佐々木:そうですね……。最終戦はチャンピオンの権利は無くなっていたけれども、だからこそ、勝ちたかった。勝利で締めくくりたかったですね。

──改めて2014年シーズンを振り返るとどのような1年でしたか?

佐々木:一言で言うなら、チャンピオンを獲れる可能性が多分にあるシーズンでした。ただライバル勢も強かった。

とくにFIA勢の速さ、安定感は強く、それは僕らに足りなかった部分だと思います。振り返ると色々なチャンスを落としてしまった。どんなにダメなときでも、例え表彰台に挙がるチャンスが無いレースだったとしても、何が何でも「1ポイント」でも持ち帰る!という気迫が……鬼気迫る気迫が足りなかったのかもしれないですね。 

──強豪ぞろい、レベルが高いからこそ、1ポイントに左右されるのがGT選手権。そこが観る側にとっては魅力なのですが、戦う側としては少しのミスも許されない。と考えていくと傍目的には……ヒューマンエラーは悔やまれますが……。

佐々木:それも含めてGTレース。特に反省点としては、僕らが得意とするラウンドを落としてしまったこと。確かに振り返れば悔やまれることはありますが、1戦、1戦、チームワークも確固たるものになっていきましたし、車も毎レースごとに少しずつ正常進化を遂げることが出来た。その進化する過程に携われたことはとても面白かったですね。

──具体的にはどの辺りを進化させていったのですか?

佐々木:エアロダイナミクスもあらゆる方向から追求しましたし、よりコーナリングスピードを高める方向でセッティングを進めていきました。

鈴鹿(サーキット)の130Rでは全開で行ける車に仕上がっています。ドライバーも乗っていて非常に楽しい車になっています。

──ドライバーが楽しい車っていう言葉が何より、魅力的な仕上がりを想像させますね。

佐々木:シーズンスタート当初よりチームの合言葉とも言えるのが「より、(決勝に)強い車をつくろう!」。

それは最後尾スタートとなったRd7のタイの決勝で、5位まで追い上げたのですが、追い上げの走りを披露出来たことで、車の高いパフォーマンスを見せることが出来たと思います。強い車に仕上がりつつある。この手ごたえを明確に感じられたことは今シーズンの大きな喜びですね。

──2014年は、86/BRZ ワンメイクレースにBRZで参戦されていましたよね?

佐々木:僕が参戦したのは数戦ですが、SUBARU×KOTA RACINGとして、若手育成の一環で参戦しました。昨年はシーズンを通して5台~7台体制でしたね。

──メカニックの育成も?

佐々木:メンテナンススタッフとは別に毎戦、ディーラーからメカニックを2名派遣してもらっていました。モータースポーツを通して今後も色々な経験、交流をしてもらうことも広義の意味で、モータースポーツの貢献に活動になると思っています。

──素晴らしい試みですね。

佐々木:ドライバーもカート経験者やFJや、ポルシェといった他のカテゴリーで経験を積んできたドライバーやバイク出身のドライバーがいたり、バラエティ豊かな面々が揃っていましたね。来年もドライバーとしてだけでなく、あらゆる角度からモータースポーツの楽しさ、喜び、感動を伝えていけたらと思っています。

(鈴木珠美)

Super GT300・61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT 
ドライバー:佐々木孝太・井口卓人

Rd1 岡山国際サーキット 予選12番手・決勝21位(天候:曇・雨・晴)
Rd2 富士スピードウェイ 予選2番手・決勝12位(天候:晴)
Rd3 オートポリス 予選1番手・決勝2位(天候:晴)
Rd4 SUGOサーキット 予選2番手・決勝14位(天候:曇)
Rd5 富士スピードウェイ 予選1番手・決勝 優勝(天候:雨)
Rd6  鈴鹿サーキット 予選4番手・決勝9位(天候:晴)
Rd7 Chang International Circuit 予選22番手・決勝5位(天候:晴)
Rd8 ツインリンクもてぎ 予選19番手・決勝17位(天候:晴)

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