プジョーらしさ満開の308の走りが楽しい!

clicccar / 2014年12月25日 16時33分

新型プジョー308が11月上旬から発売されました。

プジョーの3ケタの車名は、1929年の201まで遡り、さらにひとクラス上のモデルとして1932年に登場したのが301です。

その後、302、戦後に303、304はカブリオレやクーペ、ブレークなど多彩な派生モデルがあり、ピニンファリーナによる305、私が体感しているのは306からで、その後307、先代308、そして今回登場した新型308という流れになります。

306はS16でなくても意外と走りがよかったのですが、307のデビュー時はゴルフに代表されるドイツ車のように硬い乗り味で、プジョーらしいしなやかさに欠けるという声もあり、自分も戸惑ったことをよく覚えています。

また、307まではボディサイズが大きい割に室内は狭く、先代308は「いま時」4速ATなど、いくつかの課題もあり、乗り心地も悪くはないけれど、シーンによってはゴツゴツした硬さもあって往年の「猫足」とはちょっと違う。ハンドリングとのバランスを考えるとこの辺りが限界かな、と思うこともありました。

新型であり2代目となるプジョー308は、乗り心地とハンドリングのバランスが先代以上に良く、路面を捉えて放さないロードフォールディング性能もかなり高め。飛ばしても安心感がありますし、フットワークも良好でこれはイイ! と思える走りを堪能できます。こうした走りからも高張力鋼板やアルミ、複合素材を使った新開発プラットフォームの効果を実感できる次第です。

エンジンはBMWとのコラボで生まれた「Prince」ではなく、1.2L直列3気筒ターボエンジンで、PSAによる自社開発。「Pure Tech」にターボを組み合わせた直噴で、高効率化はもちろんアイドリングストップも当然搭載されています。

130ps/5500rpm、230Nm/1750rpmというスペックは、先代308の1.6L直列4気筒ターボの156ps/6000rpm、240Nm/1400-3500rpmと比べると数値では見劣りしますが、箱根の山でもパワー不足を感じさせることなく走りますし、6速化されたATは先代の4ATとは比較にならないほどスムーズなシフトフィールをもたらしてくれます。

さらに、上り坂では「スポーツモード」に切り替えれば、やや人工的な味わいではありますが、スピーカーから増幅されたエンジン音や、赤に変わるメーターなどがレーシーに演出。

スポーティムードだけでなく、高回転に張り付くことでアクセルやシフトレスポンスがクイックになり、ハンドリングもダイナミックになるなど、スポーツ走行も楽しめます。

新型308は完全にゴルフの呪縛が解かれている印象で、プジョーらしい乗り味とファンなハンドリングを備えていて、あえてゴルフではないという選択をするのも十分にアリと思わせる仕上がりといえます。

(塚田勝弘)

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