ジャガーXEはフットワークと乗り心地を見事に両立!

clicccar / 2015年9月6日 11時33分

欧州プレミアムDセグメントは、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのドイツプレミアム御三家が覇権を握るべく、ライバルを横目で見ながら厳しい戦いを繰り広げている、こんな図式が何年も続いています。

フロントノーズにエンジンを縦置きし、後輪を駆動するのがDセグメント以上の成功の一条件。フロントにエンジンを縦置きしながら、FFもしくは4WDのクワトロをラインナップするアウディは例外といえる存在で、レクサスISもインフィニティ・スカイラインもキャデラックATSも同じ方式を採用しています。

また、圧倒的といえるほど精緻な作りと先進の安全装備で邁進するフォルクスワーゲン・パサートは微妙な立ち位置にいますが、駆動方式にこだわらないのであれば非常に合理的な買い物といえそうです。

さて、前置きが長くなりましたが、同ブランド初のFFであったジャガーXタイプがフォードのソリューションを活用した(せざる終えなかった?)という事情があったとはいえ、再挑戦となる今度のジャガーXEは、成功するため上記の方程式を守り、直球ど真ん中で勝負しています。

最初に投入されたガソリンエンジンは、200ps/280Nmの2.0L、同じ2.0Lながら240ps/340Nmを誇る仕様、そしてジャガーFタイプにも搭載されている3.0LのV6があり、こちらは340ps/450Nmというアウトプット。

最も売れそうな200ps/280Nmの2.0L版でも、同排気量のライバルと比べてもパワフルなのは数値だけでなく、十分に体感できるもので、箱根の山でも難なくグイグイと加速していきます。

ハンドリングもBMW3シリーズのような分かりやすい切れ味(ある意味で人工甘味料的な)ではないものの、タイトなコーナーでもボディコントロールは容易で、しかもノーズが軽いですから次のコーナーが待ち遠しいほど軽快なフットワークを備えています。

ダンピングの効いた乗り味は、微振動もよく抑えられていて乗り心地も十分に快適といえるもの。ただし、かつてのジャガーのようなゆったりしたものではなく、いわゆる旦那仕様ではありません。

ジャガーに限らず、レクサスも日産もキャデラックもこのクラスはスポーティな走りを披露しなくては振り向いてくれないのは分かっていますから、俊敏性がありながら独自性のある乗り味を作り上げるのは容易ではないでしょう。

しかし、上級セグメントで採用されるインテグラル式リヤサスペンションをはじめ、軽くて硬さも感じさせるアルミ中心のモノコックボディはサイズ以上に小さく感じさせる走りっぷりですから再挑戦の名刺代わりとしては十分な仕上がり。

トルクフルなディーゼルも控えていますから、ジャガーXEがこのクラスで十分な輝きを放っているのは最も出力が控えめな200ps版の2.0Lモデルでも確認できました。

■ライバルはCクラスや3シリーズ! ジャガーXEとはどんなモデルなのか?
http://clicccar.com/2015/08/22/322456/

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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