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車中泊女子が読み解く、RVパークを利用する理由/利用しない理由

clicccar / 2015年11月14日 19時3分

一般社団法人 日本RV協会(以下、JRVA)が、キャンピングカーユーザーや車中泊者のための公認された宿泊施設として整備を進めている「RVパーク」も今年で4年目を迎え、2015年11月現在で提携施設数が58件に達しました。

そこで、JRVAがRVパークの利用率や利用者の評価を調査するアンケートを実施したところ、「これまでにRVパークを利用された回数は何回ですか?」という問いに対し「まだ利用したことがない」がダントツ1位で63.3%にものぼることが判明しました。これはショック。

では、その貴重な4割の「RVパークを利用した方」が、RVパークのどの設備を重視したのか探ってみましょう。

1.AC電源をご利用になりましたか?

「必ずAC電源を利用する」(67.2%)
「AC電源を利用するかしないかは、率からいうと半々ぐらいである」(9.5%)
「ほとんどの場合はAC電源を利用するが、しないときもある」(6.9%)
「AC電源を利用することはほとんどない」(7.8%)
「AC電源を利用したことは1回もない」(8.6%)

「利用する」「半々ぐらい」「利用するが、しないときもある」を複合すると、RVパークを利用した方の約8割ぐらいはAC電源を利用していることになります。

さらに掘り下げて、AC電源を利用しなかった方にその理由を尋ねたところ、

「サブバッテリーに充電していた電気でまかなえると思った」(59.6%)
「AC電源に頼るほどの電装品を装備していない」(25.5%)
「電源料金が高い」(10.6%)
「供給アンペア数が低すぎて、エアコンや電子レンジなどの突入電力の大きな電装品が使えなかった」(4.3%)

という結果となりました。最後の理由は、そもそも利用する/しないの問題ではなく「利用したくてもできなかった」ということですね。これはRVパークが抱える課題のひとつとして、後にも出てきます。

2.利用したRVパークにゴミ処理をお願いすることはありますか?

「だいたいゴミ処理をお願いしている」(33.3%)
「生ゴミなどが溜まって旅行に支障が出るときに利用する」(30.8%)
「ゴミは持ち帰りをモットーにしているので利用しない」(17.9%)
「ゴミ処理はお金がかかる場合が多いので、あまり利用しない」(10.3%)
「ゴミの出ないような旅行を心掛けている」(7.7%)

これも上位2つを合わせると、約6割強のユーザーがゴミ処理を必要としていることが判ります。

日数が長くなればなるほど、どうしてもゴミが溜まってしまうものですよね。ゴミ捨ては車中泊旅において大きな悩みの種でもあります。

次に、RVパーク利用者/まだ利用したことがないユーザーにとっても興味深いと思われる設問です。

3.RVパークを利用したときにいちばん“ありがたかった”と感じられたものは次のうちのどれですか?

「AC電源が使えたので、電気を利用することへの不安がなかった」(38.0%)
「宿泊することが公認された場所なので、安心感があった」(32.4%)
「温泉などの入浴施設が場内もしくは近隣にあったので快適だった」(15.7%)
「移動中に溜まったゴミを処理してもらえたので助かった」(5.6%)
「夜間使えるトイレがあったので便利だった」(4.6%)
「道の駅などのRVパークでは産直物産が手に入るのでよかった」(2.8%)

車中泊といえば「道の駅」を利用している方も多いですが、道の駅での車中泊は公認されているわけではなく、あくまでも「仮眠」扱いであり、後ろめたさを感じていたユーザーが多かったことが推測されます。

次の設問「ご利用されたRVパークの管理者に対する印象はどんなものでしたか」への回答でも、「たいへんよく対応してもらったので、利用してよかった。ここなら何度でも来てみたいと思った。」が約半数の49.5%で1位という結果を見ると、やはり「宿泊する側、される側が双方共に快く停泊できる」という安心感がRVパークの魅力であるとも言えるでしょう。

最後に、「RVパークに対する将来の希望として、いちばん望むものは何ですか?」という設問では「さらに全国に普及させてほしい」がトップで61.7%も占めました。
これは、まだ利用したことがない6割強のユーザーが「行きたい地域にRVパークがない」と思っていることも暗示しているのではないでしょうか?

2位以下は、こちら。

「景色がいい、見晴らしが素晴らしいなど、ロケーションのいい場所を増やしてほしい」(9.3%)
「料金・宿泊システムや施設の充実度がまちまちなので、統一基準を設けるか、グレード分けを公表してほしい」(9.3%)
「夏場のエアコンも心配なく駆動できるように、供給される電源のアンペア数を統一してほしい」(6.2%)
「電源などは必要ないから、料金を安くしてほしい」(6.2%)
「基本的に、中サイズの自走式車両に対応しているものが多いので、大型車両やトレーラーも苦労なく使える設備やスペースを確保してほしい」(5.6%)
「RVパークそのものの情報に加えて、近隣の観光スポットの詳しい情報を充実させてほしい」(1.9%)

アンペア数の問題がまた出てきましたね。「料金・宿泊システムや施設の充実度がまちまち」という不満とも繋がっており、ここにRVパークの今後の展開への期待がこめられています。

また、このアンケートとは別にRVパーク側にも「RVパークというシステム」をどう評価しているのかJRVAがアンケート調査を行ったところ、

「RVパークが、車中泊をしている他の乗用車へのマナー啓蒙の役目を果たしている」
「館内のその他のサービスも利用してもらえる」
「集客につながっている」

など好評価を得ていることが判りました。

しかし、中には「指示してもゴミの分別ができていない」「断りもなく勝手に洗車をする」「車外の調理を禁止しているのに堂々と料理を作る」(※RVパークの中には車外での調理を認めているところもあります)など、「RVパークを利用する際のマニュアルなどを作成し、啓蒙してほしい」という意見もあり、今後の課題となっています。


(※写真はRVパークではありません)

そもそも、なぜオートキャンプ場ではなくRVパークを利用するのか? 車中泊に馴染みのない旅行者やドライバーには理解し難いところもあるでしょう。

オートキャンプ場は施設が充実しているぶん利用料が高額で、電源付きサイトともなると1台3,000〜5,000円もかかってしまいます。4人家族で利用すると泊まるだけで1万くらいになってしまいますから、それに比べればRVパークは1台1,000円〜と手頃で気軽に利用できる料金設定です。

とはいえ節約を重視するならば無料で道の駅などに停泊するのが最もですが、前述したように車中泊公認ではありません。

「車中泊してもいい場所」というお墨付きがあり、なおかつ必要最低限の設備で充分、という車中泊者にはうってつけなんですね。

「料金・宿泊システムや施設の充実度がまちまち」というのも、逆手にとって「駐車場所と24時間使用可能なトイレのみで1泊500円」などバラエティに富んだ施設があってもいいと思います。

キャンピングカーに限らず、車中泊は年々増加の一途をたどっています。しかしながらマナーについては浸透しているとは言えないのが現状です。

RVパークが、車中泊する側/される側双方にとって「Win-Win」となるような車中泊旅への一助になるといいですね。

(松本しう周己)

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