中央自動車道の全線開通で世界最大の日本サーキット誕生!?  昭和だからできた?キャノンボールの禁じ手とは?

clicccar / 2017年4月23日 12時48分

ストリート激走企画、『中央・東名環状ビッグラン』。これは何か?っていうと、中央高速と東名高速、そして首都高をつなげると、巨大な環状コース=周回可能なサーキット誕生! ソコを1周走るとどんなもんなのかな?というのが、この企画です。

ところで、このビッグラン企画、今考えると結構アブナイことやってます。いろんな意味で・・・。現在では考えられない人も参加しちゃってたりしています。

ここで注意をひとつ! この企画内では、普通の方には目に見えない車線を走行しているシーンも登場します。が、皆さんは読むだけに留めておき、実際に行動することは危険です! 今真似すると免許が無くなっちゃいますので、要注意! マジで。

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激走教本<中央高速全通企画>中央・東名環状ビッグラン
今、全長690kmの日本サーキットが誕生した!

ついに念願の中央高速が全通した。これで東京の首都高、東名を結ぶビッグ環状コースの誕生だ。まさに“日本サーキット”と呼ぶにふさわしい。むろん、この道は名神を経て大阪環状ともつながる。高速時代の申し子たちよ、青春の記念に、ぜひトライしてくれ!

【第1ステージ】 中央回りは魔のオービスを確認せよ

東京の明治神宮外苑に近い千駄ヶ谷から、400円(当時の首都高普通車料金)を払って首都高・新宿線に乗る。先陣を切るのは、3T-GTE型のツインカムターボ、160psを誇るセリカ1800GT-Tだ。後方をドロドロ、という150psV8サウンドを響かせる新型トランザムが続く。両者ともトルコン仕様だが、まさに本場アメリカVS.日本のキャノンボールランとして不足はない。

新宿出口の手前、S字コーナーで軽くハンドリングの調子を見る。さぁ、これから中央・東名環状サーキットの始まりだ。胸がキューと高まるのを覚える。高井戸ICからが中央高速起点である。

しかし、エンジン全開は禁物だ。キャノンボーラーの天敵、無人カメラのオービスが2段、3段構えに魔の牙を研いでいる。制限速度は60km/h。このオービスはダミーという説もあるが、スピードダウンが原則だ。そして、4.6km地点が三鷹料金所で、さらに500円払う。調布ICを過ぎ、府中IC間のオービスをクリア、これでひとまず安心だ。

セリカ・ターボがグーンとスピードアップ。ターボのフルブーストが効くと、強烈な加速であっという間に170km/hを超える。トランザムも負けていない。その迫力あるシルエットに、前車が道を譲るのだ。

中央高速は2車線だが、路面が良く走りやすい。中央高速のチケットは八王子で受け取る。1642mの小仏トンネルを過ぎると、神奈川県入り。相模湖手前から中央高速の典型的コーナーが始まる。大きいRのS字が続くが、150km/h以上のハイアベが保てれば合格だ。

【第2ステージ】 処女地にブラックマークを残せ、そして全開!

我がOPTが待ちかねていた中央全通は、勝沼ICから甲府昭和IC間の23.1km区間の開通である。トランザムとセリカ・ターボの眼前に、真新しい路面が開けた! まさに処女を犯すような欲望で、ギヤをシフトダウンして、タイヤのブラックマークを黒々と残す。甲府盆地を貫通するコースは、フラットに近く、全開、全開のルートである。甲府昭和までは100km/h走行でも10分そこそこ。全開なら7分ほどで走り抜ける。長く待ちわびた処女地も、パワフルマシンで走るとあっけない。

韮崎IC(132km地点)付近は緩やかなアップダウンだが、直線が続く。おそらくチューンドカーでも最高速がマークできる。通行量が少ないのも、走り屋心をそそる中央高速の大きな魅力である。眼前に八ヶ岳連峰が迫る。山間の高速コーナーの連続は、ゆるやかなアップダウンとともに、キャノンボーラーにとって気持ちのいい舞台が続く。気になるオービスはなく、パトカーさえ注意すれば、超高速クルージングが、意のままに堪能できるのである。

OPTビッグラン班はコース作りがテーマなので、思い切り突っ走れないのが残念だ。つい床まで踏みつけたくなる欲望を抑えるのが辛い。中央高速で最も日本列島に深く入り込む諏訪湖SAは、176.5km地点である。あくまでも路面は良く、交通量は少ない。景色も素晴らしい。適度なコーナーが続くので、運転にもたるみがなく、まったく疲れを感じない。名古屋以降へドライブするなら、東名より中央をおススメしたいほどである。

しかし、キャノンボーラーは、典型的な中央高速コーナーの走りを身につけなければならない。例えば、諏訪湖先の花岡トンネルを過ぎると、下り左→上り右→下り左→右→左→左→右→トンネル→右複合と続く。コーナースピードは170km/hは行ける。もし、アクセルを絞っても、コーナー出口では全開できるはずだ。ライン取りも自由自在だから、不安なら2車線いっぱいを利用してもいい。

そして中央高速唯一の渋滞点が、かなり曲がり込んだカーブの先、網掛トンネル(263km地点)から恵那山トンネルとなるわけである。この恵那山トンネルは日本一長い8489m、つまり約8kmという、気が遠くなるほどの長く暗い道程だ。制限速度40km/hで、クルマはスピードを厳守している。1車線の対面交通なので、追い抜くこともできない。この間15分ほどが、どれほど長く感じるか経験してみないと分からないだろう。恵那山トンネルを脱出すると、下りの右コーナーだが、まだ渋滞したクルマが間断なく走っているので、スピードは抑えたほうが無難。

中津川IC(289.1km地点)、恵那IC(298.5km地点)瑞浪IC(316.6km地点)、多治見IC(329.9km地点)と過ぎると、東京・高井戸から345.1kmで東名との分岐点、小牧JCTの看板が頭上をかすめ去る。

【第3ステージ】 渋滞の東名にはスラローム走法が有効だ

復路の東名高速は、走り慣れたルートだ。しかし、小牧JCTから東名に乗って気がつくのは、交通量の多さはいうまでもないが、路面の悪さだ。継ぎ目でクルマがハネるのを痛切に感じる。しかし、中央・東名環状サーキットでは、こうした悪条件をハネ返して突っ走らねばならない。中央ルートがキャノンボーラーの全性能を楽に引き出せるのに対し、東名ルートはいかにハイアベレージを保てるかの勝負なのだ。

トルコンのキックダウンを利用して加速しようとするセリカ・ターボと、トランザムの前方をトラック軍団がさえぎる。追い越し車線に出たトラックが走行車線に戻るまでは、こちらのスピードも100km/h以下にダウンするのは必至だ。トラックが前方から消え加速していくと、必ず120km/hあたりで流す乗用車の集団に追いついてしまう。トラックより始末が悪いのは、追い越し車線を譲ってくれないことだ。例えば、道程標337.6kmの春日井ICから東郷PAまでの20km区間でも、11分もかかってしまう。平均速度は約109km/hである。東名高速がいかに100km/h走行をキープするのが至難のワザか理解できるだろう。集団から抜けても、140~150km/hがめいっぱいだ。そして、すぐ100km/hにダウンされ、もし、上り勾配にでもなれば80km/h以下の場合もあり得る。道路わきの道程標は名古屋IC 325.5km、岡崎IC 293.4km、浜松IC 230.0kmと、数字が減じていく。

この東名ハイ・アベ走行には、テクニックがある。それは、高速道路の禁じ手を逆にとる方法だ。最も効果的なのは、前車を右、左に抜けるスラローム走行だが、それ以外に登坂車線やバスレーンからのゴボウ抜き走法、路肩走法、そして2車線を防いでいるクルマの中央突破テクなどである。これは危険なので、あまりススメることはできない。しかし、イザというときの危険回避テクになることも事実だ。

そして、中央にないスリリングなコーナーの連続が、御殿場ICの先にある。最近では渋滞するので飛ばせないが、300RほどのS字なので、昔は150km/h近いスピードでアタックしたものだ。

厚木ICからゴールの3車線で、東京入りだ。そして、東京料金所で中央高速・八王子からの1周料金、1万800円(当時)也を払う。道程標の“0点”は、直通している首都高料金所300m手前にあった。

首都高はそのまま渋谷線(3号)から環状線、新宿線(4号)をたどると、再び中央高速に戻る。

さあ、キミたちも一度、この日本サーキットのビッグランに凄春の血を燃やしてみないか。

【禁じ手1】 バスレーンからまとめて数台ゴボウ抜き

前方にダンゴ状の集団が見えた。が、左にバスレーンがある。もし、こちらのスピードが明らかに速いなら、一挙にゴボウ抜きできる。トップスピードでも可能だ。ただし、レーンの確認をしないと、パトカーが停車していて“御用”のケースもあるゾ。

【禁じ手2】 路肩走行は段差に注意せよ

いわゆる高速ランナーに、第3車線と呼ばれる路肩を走行するわけだが、全開走行では危ない。路肩は斜めの段差がついていて、石ころや異物がある。要注意なのは橋がある部分。斜めの段差が急にフラットになり、クルマが揺られてジャンプしそうになるので気をつけたい。

【禁じ手3】 中央突破・センターライン抜きは怖い!

遅いクルマが2車線を防いでいるときの突破テクがこれだ。しかし、禁じ手では最も難しい。危険性このうえない。それでも前車を突破するにはコツがある。チョン、チョンとノーズを入れる予備動作をして、相手に知らせるわけだ。そして、前車が片側に寄ってくれたら一気に加速して抜く。

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トラブル回避のため? こっそりやるのが正しい「禁断の禁じ手」・・・。OPT独自のフィクションの世界!?ですのでご了承ください。

80年代・・・まだまだOPTの世界は熱く加速していきます!

[OPTION 1983年1月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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