モノマネタレントにして国内A級ライセンスを持つ、福田彩乃さんも驚いた「エアレスタイヤ」の走りとは?

clicccar / 2017年9月14日 8時3分

仏・ミシュラン社が自動車用空気入りタイヤの実用化に成功してから120年。

現在までに乗り心地や静粛性、操縦性などに影響するゴムの配合やトレッドパターンに関する技術には大きな進化が見られましたが、緩衝材として「空気」を利用する「基本構造」の面では進化が少ないのが実情です。

そうしたなか、空気入りタイヤの最大の敵ともいえる「パンク」や「バースト」を安全面から根絶すべく、東洋ゴム工業が次世代のタイヤ開発に向けて動き出しています。

兵庫県伊丹市に本社を置く同社は9月8日、パンクしない近未来型エアレスコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」の試作品を報道陣に公開しました。

同社では、空気を入れる必要が無いタイヤの研究を2006年からスタートさせ、これまで耐久性向上や騒音低減に向けて研究を重ねてきたそうです。開発品では、高剛性を持つ50組の樹脂製スポークが従来タイヤの空気層の代わりを担っており、路面からの衝撃を吸収する機能を持っています。

今回の開発品は120km/hの走行にも耐えるそうで、耐久性も開発初期品に比べ8倍以上向上している模様。同社は大阪府吹田市の万博公園内で試走する様子を公開。

試走を体験した国内A級ライセンスを保有するタレントの福田彩乃さんは以下のようにコメントしています。

・急なブレーキング時、縦方向のGの吸収性が良い
・スラローム走行でも横Gをバランス良く吸収してくれる
・乗り心地にやや固さを感じるとともに走行音が気になる

東洋ゴム工業で開発を担当している柏原直人氏によると、「乗り心地」と「車内音」についてはまだ改善余地を残しているものの、耐久性については従来タイヤの法規条件を大幅にクリアしているそうです。

また、タイヤの転がりやすさを表す「転がり抵抗値」は従来タイヤ比で25%向上しており、濡れた路面でのブレーキ性能を示す「ウェット制動距離」についても4%短縮するなど、環境性能や安全性の向上に寄与。

今後EV時代を迎えるにあたり、メンテナンスフリー性が重要視されるなか、空気圧の点検・補充やパンク・バーストの危険性から開放される同社の開発品「ノアイア」は、長いタイヤの歴史を塗り替える可能性を秘めており、今後の実用化が大いに期待されます。

(Avanti Yasunori・画像:TOYO TIRES)

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