【Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYOレポート】トロロッソのファクトリーで行われた日本の文化を知るための研修とは?

clicccar / 2018年3月21日 17時33分

2015年からマクラーレンにパワーユニットを供給し、F1に復帰したホンダ。しかし、想像以上に厳しいシーズンが続いてしまいました。そんなホンダは今シーズン、2010年から4年連続チャンピオンに輝いたレッドブルのジュニアチーム・トロロッソとタッグを組みます。

ホンダにとって心機一転となる2018年シーズン開幕直前に、東京六本木ヒルズアリーナでスペシャルイベント「Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYO」が行われました。

会場はイベント開始前にも関わらず、見渡す限り人、人、人! 12:00から配布されたステージ前のエリアに入るための整理券500枚はあっという間になくなり、それでもイベントを一目見ようと2階、3階の通路にもお客さんが所狭しと並んでいました。

ちなみに整理券配布列の先頭にいた方は、イベント当日の午前3時から並んでいたのだそうです!

 

イベントのオープニングを盛り上げたのは、東京五輪より正式な追加種目となったBMXフリースタイル・パークをモチーフとした出張型BMXデモンストレーション「AIR TRICK SHOW」、そして様々なイベントやバトルで好成績を残しているブレイクダンスチーム「FOUND NATION」です。

「AIR TRICK SHOW」ではBMX、MTBライダー達が両サイドにそびえ立つ壁で加速をつけ、真ん中のジャンプ台で凄ワザを披露! 空中で車体ごと前向きに一回転したり、車体を身体から離して横にむけたりと人間業とは思えないパフォーマンスの連続に、開いた口が塞がりませんでした。

ブレイクダンスで会場を盛り上げた「FOUND NATION」は、頭を軸にしてコマのようにクルクル回ったりとこちらも人間業とは思えないパフォーマンスに会場から自然と拍手が沸き起こりました。

ドライバーが登場する前にも関わらず、この2組の素晴らしいパフォーマンスで会場の熱はヒートアップ! 当日は冷たい風が吹き肌寒かったのですが、興奮のあまり寒さを忘れるほどでした。

2組のパフォーマンスが終わると突然、会場の大きなコンテンナが浮かび上がりました。一体何が始まるというのでしょうか。

コンテナが地面に着くと、白い煙の中からトロロッソ・ホンダのF1マシン(STR13 Prototype)が現れました! 昨シーズン同様、メタリック・ブルーのカラーリングがめちゃくちゃかっこいい!! 今シーズンからドライバー頭部保護のために装着が義務付けられているハロも付いています。

そしていよいよトロロッソ・ホンダのドライバー、ブレンドン・ハートレー選手とピエール・ガスリー選手が登場! 王子様なイメージのハートレー選手、海外のアイドルグループにいそうなガスリー選手、二人ともフレッシュで素敵すぎるー!! いつも写真や映像で見ていたF1ドライバーが目の前現れ、感動したのは言うまでもありません(涙)。

昨シーズン、スーパーフォーミュラに参戦していたガスリー選手は「アリガトウ」と日本語でご挨拶。日本のファンの印象について話してくれました。

「昨年までスーパーフォーミュラで走っていたので、日本のファンの熱狂ぶりは知っていました。もう少し日本語を覚えなきゃいけないなと思っているのですが、ガンバリス?…いやガンバリマス!」

世界一過酷と言われるル・マン24時間レースの勝者、そして2015年、2017年WEC(世界耐久選手権)チャンピオンのハートレー選手は、トロロッソ・ホンダのF1ドライバーとして日本に戻ってきた気持を語りました。

「トロロッソ・ホンダと組むことで、日本のファンが増えると思います。昨年まで4年間富士スピードウェイでWECで走っていたので日本のモータースポーツファンの熱狂ぶりは知っているんですけれども、今年の鈴鹿ではさらに多くのファンが来てくれるのではないかなと期待しています」

F1マシンを操るには、私達の想像をはるかに超える負荷が身体にかかります。それに耐えるために、ドライバー達は日々のトレーニングがかかせません。

「今日の午前1時くらいにホテルに到着したのですが、朝の9時くらいにはホテルのジムにいました」と話すガスリー選手。するとつかさずハートレー選手が、「僕は6時30分からいたよ!」とドヤ顔発言(笑)。

ガスリー選手も負けじと「いや、僕のほうがたくさんトレーニングはしていたね」と言い返し、すでにライバル心メラメラな2人のやり取りに場内から笑いが起こりました。

そんな2人はF1以外にも好きなスポーツがあるのだそうです。

「F1の次に好きなスポーツはサッカーです。パリサンジェルマンを応援しているのですが、この前レアルマドリードに負けてがっかりでした。ワールドカップも楽しみです。もちろんモータースポーツも大好きで、F1以外だとインディカー、スーパーフォーミュラ、MotoGPをよく見ています。後、テニスやバドミントン、スカッシュやゴルフもやります」(ピエール・ガスリー)

「マウンテンバイクが大好きで、レッドブルTVでロード世界選手権を見ています。ニュージーランドに戻ったら奥さんとマウンテンバイクやロードバイクに乗っています。モータースポーツはどうしても頭を集中させなければいけないので、頭を開放させるためにもマウンテンバイクやロードバイクで山を登ったりして気分を変えるのも、重要な要素なんです」(ブレンドン・ハートレー)

トークショーの途中、トロロッソ・ホンダチーム代表のフランツ・トストさんと本田技研工業株式会社モータースポーツ部部長の山本雅史さんがステージに登場!  お二人から日本のファンへメッセージが送られました。

「コンニチハ、キテクレテアリガトウ! 昔、長い間日本に住んでいたので日本の人々、文化が大好きなんです。日本に戻ってこれて本当に嬉しいです」(フランツ・トスト)

「昨年まで非常に厳しいシーズンで、本当に悔しい思いをしたのでトストさんと一緒にこの新たなスタートを切る事ができて、来週オーストラリアの開幕戦が非常に楽しみです。今日はありがとうございます」(山本雅史)

山本さんの挨拶が終わると場内のあらゆる所から「頑張れー!」と掛け声が聞こえ、日本のF1ファンの熱い思いが感じられました。

トークショーではプレシーズンテストの結果など様々な話を聞くことができたのですが、一番びっくりしたのはトロロッソのファクトリーで行われた研修の話でした。

「日本とヨーロッパでは文化が違うわけですから、考え方も違います。なのでファクトリーで働いているスタッフに日本人がどのような考え方をしているのかを学んでもらう必要があると思い、研修を実施しました。例を2つあげると、Eメールで何かを書く時に日本人が凄くがっかりするので『出来ない』と書かないように、そして日本人から『出来るかもしれません』とメールがきたら、だいたい『出来ない』ということを書いていると理解しなさいと教えました。コミュニケーションをスムーズにするためにいろんなことを学んだんですけれども、それも全てこれからの関係をよくしていくためにすごくポジティブなことでした。ファクトリーにいるスタッフは、日本人をより知ったと思います」

そして1年間スーパーフォーミュラで戦ったガスリー選手も、日本の文化について大分理解を深めたのだそうです。

「去年学んだのはお辞儀の仕方かな(笑)。もちろん、フランスと日本は文化の違いがあってそれを理解するのは大変でした。昨年は合計すると2カ月間くらい日本にいたんですけれども、そこで多くのことを学びました。一番違うのは地下鉄ですね。ヨーロッパの地下鉄は無法地帯だけれど、日本はちゃんと列になって待っていて、そうやってルールをリスペクトしている所が本当に僕は大好きです。そういった良い所も含めて一緒にやっていくことが、非常に良いと思っています。日本の文化も好きなので、学んだことをチームに返していければと思います」

質疑応答コーナーでは、女性ファンの方から「マシンに名前を付けますか?」という面白い質問が飛び出しました。

「ガスモビルかな」と答えるガスリー選手に対し、「まだ決めてない……、いや付けないね。でも、もしツイッターでオススメの名前を教えてくれたら、採用するかも」と話したハートレー選手。

するとトストさんが、「じゃあ、採用された人は鈴鹿に招待しよう!」と衝撃発言をしたのです! これは本当に実現されるそうで、ツイッターで@ToroRosso @BrendonHartley #NameTheCarのハッシュタグをつけてマシン名をツイートすればOKとのこと。まさかこのイベントで、こんなスペシャルなことが決まるとは思いもしませんでした。皆さん、ぜひ応募してみては!? もちろん私も応募します!!

そして最後にトストさんからメッセージが送られました。

「このような素晴らしいイベントに招いていただき、ありがとうございました。ホンダとトロロッソで成功できると確信しています。ホンダはとても高いスキルで良い物を届けてくれています。とにかくそれを力にしてやっていきます。そして今日は見に来てくれて、ありがとう。ガンバリマス! 鈴鹿で会えるのを楽しみにしています」

イベント終了後、ドライバーの2人は「来てくれたファンにサインをしたい」とステージ前のファンにサインを書き始めたのですが、会場は大混乱。すぐにスタッフに止められてしまいました……。それでも、通路で待つファンに最後までサインを書くガスリー選手とハートレー選手。2人の優しさが伝わってきた瞬間でした。

「Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYO」はトークショー以外にもBMX、MTB、ブレイクダンスの素晴らしいパフォーマスがあり、今までにない新しいF1イベントでした。訪れたファンの方は最高の思い出ができたのではないでしょうか。今シーズンのトロロッソ・ホンダの活躍を期待せずにはいられませんね!

そして3月25日(日)にホンダウエルカムプラザ青山で13時50分から、開幕戦オーストラリアGPのパブリックビューイングが開催されます(入場料無料)。また、今回のイベントで設置されたF1マシン(STR13 Prototype)も展示されるとのことですので、開幕戦はホンダウエルカムプラザ青山に行ってF1仲間とトロロッソ・ホンダを応援しましょう!

(写真:本田技研工業株式会社、yuri/文:yuri)

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