どこまでも走りたくなるグランドツアラー的なクロスオーバーSUV【ボルボV60クロスカントリー試乗】

clicccar / 2019年4月17日 14時31分

■ ●クルマ好きの玄人に好まれそうな仕上がりと使い勝手

ボルボV60クロスカントリーに搭載されるエンジンは、グレード名「T5」となる、2.0L直列4気筒直噴ガソリンターボ。ちなみに、ボルボでは最高出力によりグレード名が「T4(ガソリン)」、ディーゼルの「D4」「D5」などと命名されています。

ガソリンの「T5」のみとなるボルボV60クロスカントリーのアウトプットは、254PS/5500rpm、350Nm/1500-4800rpm。組み合わされるトランスミッションは8AT。

1810kgという車両重量に対して、245PS/350Nmというスペックは十二分で、上り勾配でも少しアクセルを踏み足すだけでグイグイと加速。俊敏といえるほどのサイズ感ではないものの、ライントレース性もかなり高く、コーナーでボディがグラリと揺られるような不安定さを見せることもありません。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式、リヤがインテグラル式。フロントサスペンションはV90クロスカントリーと共通化されていて、リヤはV60クロスカントリー専用のトップマウントとナックルをのぞき、V90クロスカントリーと共通化されるなど、上級モデル並の足まわりが与えられています。

また、V60の日本導入時にプレス向けに供された試乗車は「T5インスクリプション」で、少しスポーティな足まわりのセッティングでした。今回試乗したV60クロスカントリーの「T5」は、少しコンフォート寄りとのこと。装着していたタイヤはコンチネンタルタイヤの「プレミアム・コンタクト6」で、サイズは235/45R19。

箱根の山道や観光地をゆっくりと走っていると、V60よりも若干ストローク感があるものの、低速域だと少し当たりの硬さが感じられます。リヤに大開口をもつV60クロスカントリーでもボディ剛性感は、十分に高く、不快な揺れではありません。

さらに少し速度を上げていくと、フラットライド感が増してくるのは、履いているドイツ製タイヤの特性もあるかもしれません。それでも乗り味はハードといえるものではなく、小さな子どもがいるファミリーユースでも安心して使えそう。正確なハンドリングと充実した先進安全装備により、V60同様にその真価を発揮するのは高速道路を使ったロングツーリングでしょう。

駆動方式は4WDで、ドライ路面ではほとんどの駆動力を前輪に配分し、スリップなどリヤにも駆動力が必要な場合には瞬時に最大50%まで伝達するオンデマンド式AWDが採用されています。

目線と最低地上高が高いグランドツアラーワゴンというV60クロスカントリーは、ベースのV60同様に走りの完成度はかなり高く、背の高いSUVよりも乗降性の面など都市部でも使いやすいメリットもありますから、ニッチな市場ではあるものの、玄人的なクルマ好きから注目を集めそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

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