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「“一見まともに見られる既婚女性”にしがみつくしかない」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第24回

ココロニプロロ / 2015年6月18日 18時5分

「自信がない」ということ自体は責められるようなことではありませんが、自信のなさは、びっくりするほど嫌な人を呼び寄せるものなんですよね。つけこんで見下してやろうとする人、いいように使ってやろうとする人……。そして、自信のない人は「そんな人と関わった自分の見る目のなさが悪いんだ」と思う。違いますよ、人の自信を奪うようなことを言う人が悪いんですよ。生まれつき自信がなくてみじめだったんじゃなくて、自信を持とうとしているサミーさんの心を折る人たちが身近にいたんですよ。

人の目を気にするな、とは言えなくても、自信を折るようなことを言ってくる人は、たいてい、サミーさんよりも上の立場にいたい人です。マウンティングというやつです。これまで努力してきたこと、がんばってきたこと、今も精一杯やっていること、そのことを、誰も認めてくれなくても自分では認めて、馬鹿にしてくるような人とは距離を置いてください。例えば、お子さんと二人の時間で、誰に見られていなくても幸せだと感じる瞬間もありますよね。そういうことを大事にしてください。

惨めさから自分を救ってくれるのは、誰かの上に立つことでも、誰かより優位な立場にいることでもありません。自分の尊厳を自分で守ることでしか、救われることはないんです。自分を惨めにさせるような人とは手を切って、尊重してくれる人、対等に扱ってくれる人と接してみてください。自分を非難してくる人に、認められようとしないでください。それは無駄なことです。

私は、仕事からして普通の基準から外れていますし、みんなに「幸せそうな人だ」と思ってもらうことを、諦めざるを得ないところがありました。「周囲から認められる幸せの形」を自分が得ることは難しかった。それを持たなかったから、失うことを恐れずにできたこともあったと思います。世の中には、望んでも持てないものもありますし、望んでなくても持たされているものもあります。サミーさんは、何を「持ちたい」のか、そのことをもう一度考えて、それを邪魔する人の声には、耳を貸さないでください。人の思う幸せの形から多少外れても、幸せだと感じる瞬間があれば、それが惨めさから自分を救ってくれます。

サミーさんは、駄目な人でもなければ、何か大きな間違いをしたわけでもありません。そのことだけは知っておいてください。

みなさまの愚痴を、雨宮まみが「穴の底」にてお待ちしております。長文大歓迎!
恋愛相手の愚痴も、職場環境にまつわる愚痴も、誰にも言えない愚痴も、「スポーツジムのおじさんの汗がキモイ…」みたいなしょうもない愚痴も、なんでもござれ。大なり小なり吐き出して気を楽にしませんか?
「どうしたらいいでしょう?」のような相談は受け付けておりません。ごめんなさい。

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