「ヒモ」「ツバメ」…残念な男の語源は意外とロマンチック【恋占ニュース】
ココロニプロロ / 2015年6月29日 10時15分
まあ、本来は婚姻関係にある場合はヒモとは言わないようですが。こればかりはそれぞれのカップルの在り方次第で、専業主夫の方もいるわけですし。
さて、いわゆる『ヒモ男』の語源としては、独り身に見える女性をたぐっていくと、最終的には夫や情夫がいる、といったところから来ているようです。
さらに、もともとの『紐』という言葉自体の語源はとってもロマンチック。
古くは夫婦や恋人が別れる際、互いの紐を解いて結びあい、再び会う日までその紐を解かないと誓った「秘め緒(ひめを)」から来ている、という説があるのだとか。
【不倫】
「不倫」という言葉は比較的新しく、現在のように「道徳的に許されない恋愛」という意味で使われるようになったのは戦前なのだそう。
その後は一時死語となっていたようですが、80年代の「金曜日の妻達へ」「愛人バンク」ブームによって定着したとのこと。
そうそう、石田純一さんの「不倫は文化」という迷言も90年代のこと。
実はあのとき石田さんは
「文化や芸術が不倫から生まれることもある」
と言ったはずが、マスコミによって歪曲して報道され、「不倫は文化」が定着してしまったそうです。
しかもこの発言、川島なお美さんの受け売りだったらしい…うーん、いずれにしても、なんだか締まらない感じがしますね。
【若いツバメ】
年上女性と年下男性の恋愛では、彼のことを「若いツバメ」と言うことも。
これは、明治の女性解放運動の先駆け、平塚らいてうと年下の画家、奥村博史の恋に由来するとか。
2人の恋が「青鞜」のメンバーを動揺させ、グループの関係を悪化させたので、奥村は自ら身を引くこととなりました。
その際、奥村がらいてうに送った手紙に「若い燕は池の平和の為に飛び去って行く」と書かれていたため、「若い燕」という表現が現在まで残っているのだそうです。
若いツバメって言い方、なんだかオバちゃんぽくって下世話な印象を持っていたのですが、平塚らいてうが由来だったなんて!
そう考えると、社会の荒波にもまれる女性が年下の男性との恋に落ちる…ってこと自体が一段とロマンチックで情熱的なイメージにも思えてきます。
俗っぽい言葉も、語源を突き詰めると意外と崇高だったりして、興味深いものですね。
男と女の間にあるものは、今も昔も変わらない、ということなのかもしれません。
(文=石村佐和子)
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