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うなぎだけじゃない!土用の丑の日は「丑湯(うしゆ)」で夏の疲れを癒して【恋する乙女の暦のたしなみ】第48回

ココロニプロロ / 2015年7月22日 10時15分

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土用の丑の日にオススメの「丑湯」とは?

暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?

■ウナギだけじゃない! 土用の丑の日に食べるもの

7月24日(金)は「土用の丑の日」です。この日は、「ウナギを食べる日」として知っている人も多いと思います。

そもそも土用とは、年に4回あって、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間をさします。現在では土用というと、夏の土用をさすことがほとんどです。

丑の日の「丑」は、十二支の丑のこと。暦において十二支は、年だけでなく、日や時刻、方位などにも割り当てられています。ですから、12日に1度は丑の日が巡ってくることになります。

今年の場合、夏の土用は7月20日(月)から8月7日(金)まで。その期間中、丑の日にあたるのは、冒頭でお知らせした7月24日。それから、8月7日も! そうです、今年は2回も丑の日があるのです。2回目の丑の日のことを「二の丑」といいます。

それでは、なぜ(夏の)土用の丑の日にウナギを食べるのでしょう? それは、昔からこの日に「う」のつくものを食べると夏バテしないという伝承があったから。夏の土用の時期は一年のうちで一番暑いとき。そのため昔の人は健康に配慮したこのような習わしをつくったのでしょう。

「う」のつく食べ物のなかでもウナギは、『万葉集』で大伴家持が夏やせにはウナギがよいという歌を詠んでいるほどで、古くから夏の健康食とされていたようです。けれど本来は、うどん、うり(瓜)、うめぼし(梅干し)、うし(牛肉)、うま(馬肉)なども食されていましたから、ウナギが苦手な人も「う」のつく食べ物で、暑さを乗り切りましょう。

■極上のリラクゼーション! 夏の疲れを癒す「丑湯」とは

ほかには、(夏の)土用の丑の日に、湯船に薬草を入れた「丑湯(うしゆ)」に入ると夏バテをしないといわれています。今でいう、ハーブバスですね。ハーブの香りに包まれたバスタイムは、極上の癒し時間。夏の疲れも吹き飛びそう!

自宅で丑湯をするなら、ハーブティーで使うドライハーブが便利。オススメのハーブは、リラックス効果が期待できるジャーマンカモミール、爽快感が気持ちのいいペパーミント、優雅な気分になれるローズなど。湯船に入れるときには、ガーゼに包んだり、お茶袋に入れたりすると後始末が簡単です。また、濃い目のハーブティーを淹れ、そのまま液状入浴剤として湯船に入れても◎。いずれも、使用量や濃さなどはお好みで調節してください。

土用の丑の日の習わしは、夏の暑さに対処し、自分の体と向き合う先人たちの知恵。それは、私たち現代人が失いつつある、自然に対する豊かな感性です。現代風にアレンジしつつも、暦通りに昔の習慣を実践してみることは、失われつつある感性をはぐくみ、さらには磨きをかけることにつながっていくはずです。

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