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旧暦・水無月は月のリズムを活用した節目の準備を【恋する乙女の暦のたしなみ】第47回

ココロニプロロ / 2015年7月15日 10時15分

旧暦・水無月は月のリズムを活用した節目の準備を【恋する乙女の暦のたしなみ】第47回

旧暦・水無月は月のリズムを活用した節目の準備を

暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?

■上半期最後の「水無月」は、月のリズムで心地よく

7月16日(木)は新月です。旧暦では6月1日にあたり、「水無月(みなづき)」を迎えます。

水無月と聞くと、「水」の文字のイメージから梅雨と結びつけたくなるかもしれませんね。ですが、梅雨にあたるのは前月の「皐月(さつき)」です。

確かに、水無月のはじめこそ梅雨を引きずってはいるものの、すぐに梅雨明けとなります。照りつける太陽と、広がる夏空。それが水無月です。

水無月=梅雨という誤ったイメージは、身近なものによる刷り込みもあります。というのも、新暦のカレンダーや手帳を見ると、6月に水無月と併記されていることが多いから。これでは混乱してしまいますよね。

本来、皐月や水無月といった異称は、旧暦の暦月に対して用いるものです。暦(旧暦)をたしなむならば、ぜひとも覚えておいてください。

なお、旧暦6月の異称には、

・風待月(かぜまちづき)
・鳴神月(なるかみづき)
・涼暮月(すずくれづき)
・蝉の羽月(せみのはづき)
・常夏月(とこなつづき)

などもあります。夏の夕立の光景や夕涼みする様子が、目に浮かぶようですね。

■月のリズムを活用して、大きな節目を迎える準備を

新暦ではすでに7月を迎え、下半期がスタートしました。友人や仕事仲間と「今年も、もう半年がすぎちゃったね!」という会話をした人も多いでしょう。ですが、旧暦ではまだ上半期。今年前半を気持ちよく締めくくるチャンスは残っています。そこで、上半期最後のひと月を、月のリズムで過ごしてみるのはいかがでしょう。

月のリズムは大きく4つのステージに分けられ、それぞれに違った意味合いがあります。日付と照らし合わせながら、各ステージのテーマを確認して、水無月の予定を立てる参考にしてみてくださいね。

・新月/旧暦6月1日(7月16日)
テーマは「始まり」。今まで気になっていたことや、やりたかったことへの一歩を踏み出すのに最適。直感に従って、新しいことにチャレンジを! とくに、旧暦下半期に本格化したいことを、このタイミングで試しに始めてみるとよさそう。

・満ちていく月/旧暦6月2日~15日(7月17日~7月30日)
テーマは「活力」。刻々と輝きを増していく月のように、体も心も上向きに。自分に自信を持って、積極的に行動すると吉。気候はジメジメとした梅雨が明け、いよいよ夏本番! 行きたい場所へエネルギッシュに出かけましょう。

・満月/旧暦6月16日(7月31日)
テーマは「癒し」。満ちていく月の行動が実を結ぶ一方で、ポジティブさが強欲や衝動に変化する可能性も。自分と向き合い、冷静に考えるべきタイミング。また、この満月は「ブルームーン」にあたります。ブルームーンについては、後日この連載でお知らせしますので、お楽しみに!

・欠けていく月/旧暦6月17日~29日(8月1日~8月13日)
テーマは「沈静」。生活環境や心身のメンテナンスを心がけるとき。暑い日が続いてだるさを感じたときは、ぬるめの湯船につかったり、お昼寝をしたりして、自分をいたわって。また、新しいサイクルに向けて準備する期間でもあります。旧暦下半期の計画を立てるのも◎。

次にやってくる旧暦7月は、下半期のはじまりであると同時に、暦の上では秋のはじまりです。大きな節目を気持ちよく迎えるために、水無月(旧暦6月)の日々を月のリズムで有効に過ごしましょう。

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