「毒親育ち」の結婚観…母の過干渉で破断した女性の過去、そして今の想い
ココロニプロロ / 2018年1月18日 11時45分
「毒親育ち」の結婚観…母の過干渉で破断した女性の過去、そして今の想い
「毒親」という言葉を目にしたことはありませんか?
過干渉や無関心、育児放棄など、子どもにとってつらい存在になってしまう親のことを言います。
この毒親の存在は子どもが大きくなってからも、様々なシーンで選択肢やものの捉え方に影響しがちです。たとえば結婚観についても……。
■苦しい状況から脱け出すためにテーマとしては少々ヘビーですが、幸せな結婚を目指すにあたり、毒親に悩んでいる方は、ネガティブ思考の脱却のヒントにしてもらえたらいいなと思います。
記事作成にあたり、「毒親」にまつわる悩みを抱える女性たちにお話を聞かせてもらいました。
■Case1:母の過干渉で破談の経験ありAさんは30代前半の独身女性。保育資格を取得してから、小規模の保育所や病院の院内保育所で働いています。
子どもが好きで、いつか自分も家庭を築きたいと思っていると言います。
しかしAさんは、成人後も母親の過干渉に悩んでいました。
「いつどこで、だれとなにをしているという報告は当たり前。しないとうるさいから連絡してました。それが親と同居中ならまだわかるけど、職場の寮にいても電話で報告しろっていうのは異常ですよね」
彼女の母親は、常に娘であるAさんの行動や交友関係を把握していないと、心配でいられないほどでした。勤務後に電話に出ないと何度も着信を残したり、報告なしで友人と映画を観に出かけたときは、寮の前で何時間も待っていたりしたそう。
そんなAさんは4年前に、結婚前提でお付き合いしている男性がいました。
でも、過干渉な母親ですから、パートナーを紹介するや否や、デートは母子同伴でないとダメだとか、「しばらく実家で同居しなさい、人柄を見極めるから」と言う始末。
結果的に当時のパートナーは「義理であっても母になる人があのようではやっていけそうにない」と判断し、破談になったのです。
学生時代から窮屈さを感じていたAさんは、保育を学ぶ中で、母親の自立できていない点などを客観的に見られるようになり、物理的に距離を置くことを決めました。
現在は母親に内緒で他県へ転居し、新たな職場で結婚したいと思えるパートナーと交際中。
結婚観についてはこう語ります。
「わたしも子どもを産んだら、愛しさのあまり過干渉になるかもしれません。母は自分が過干渉だと認めないし、自覚もないんです。子どもはそれだけ、人を盲目にするくらいかわいいのだと思います。けど、わたしは子どもの自由や人格を奪いたくないですね」
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