選ばれる女になりたいなら?~『踊るアイラブユー♪』【伊藤さとりの映画で恋愛心理学 第33回】
ココロニプロロ / 2015年7月31日 10時15分
選ばれる女になりたいなら?~『踊るアイラブユー♪』
映画パーソナリティーとして活躍中の伊藤さとりが、オトナ女子ならではの目線で恋に効くオススメ映画を紹介!記者会見や舞台挨拶の裏話もあるかも!?
選ばれる女になりたいなら?~『踊るアイラブユー♪』
この連載では、様々な映画から、恋愛に使えるテクニックやセオリーを心理学に絡めてご紹介してきました。
そんな「映画で恋愛心理学」も今回が最終回。
最後にご紹介するのは’80sの洋楽ヒットナンバーで綴られるミュージカル映画『踊るアイラブユー♪』。
物語の舞台は、海沿いにある南イタリアの美しい街プーリア。大学を卒業したばかりのテイラー(ハンナ・アータートン)は、姉マディ(アナベル・スコーリー)に呼ばれ、この街へ戻ってくる。到着早々、テイラーが聞かされたのは、マディの突然の結婚宣言!しかも相手は、テイラーの元恋人ラフ(ジュリオ・ベルーチ)だった!
マディは、前の恋人との破局直後に出逢ったラフとすぐに結婚を決意。一方テイラーにとってラフは、3年前の夏の初恋の相手。
彼への想いを断ち切ったはずなのに、テイラーは複雑な心境になる……。果たして彼女は、姉にラフとの過去を告白するのか!?
元カレとの再会で「やっぱり彼が好き!」と気づいてしまうことって案外多いのでは?しかも、その彼が結婚をすると知ったら……。
「どうして私は選ばれなかったんだろう」
なんて言葉が頭の中をループしてしまいそう。
ちなみにテイラーは付き合っていた当時恋人のラフに、「俺のこと本当に好き?」と何度も聞かれていました。
ラフはイケメンで、女性からモテるし、人付き合いも上手。
そんなラフに対してテイラーは、自分の想いを素直に出せず、嫉妬することも重いと感じて、クールなふりをしていたのかも?
姉のマディはといえば、妹と正反対のキャラクターで恋愛経験も豊富。彼女にすぐ恋人ができるのは、友人にまで「彼といて幸せ!」「彼はこんなに素敵!」と、恋の喜びを全身で表現し、幸せオーラで相手を包み込むから。
大切なのは付き合った期間の長さではなく、心を通わせる時間の密度。
会う回数が少なくたって、その瞬間、瞬間にしっかり会話をし、心を通わせていれば、二人の距離はちゃんと縮まるもの。
「愛するより、愛されたほうが女は幸せ」という言葉を鵜呑みにして、彼に追いかけさせるために、わざとつれない素振りをする。「重い女だと思われたら嫌われる」と信じ込み、会いたい気持ちを口に出さず、嫉妬心も見せない。そういうことばかりしていたら、相手は「俺のことそんなに好きじゃないだろ」と思って冷めてしまうでしょう。
「植物に水を適度にあげ続けないと花は咲かない」のと同じで、恋愛だって「愛情を注ぎ続けないと愛は実らない」。また、「恋愛には刺激が必要」という考えも間違ってはいません。ただ、恋愛と結婚は別もの。結婚においては、「自分が帰りたいと思える家庭を作れる相手か?」が何より大事です。
例えば、仕事で疲れて帰った時に、ついキツく当たってしまってもそれを理解し、受け入れてくれる=「愛されている安心感」を持てる人か?
自分が素直に想いを伝えられ、彼もそんなあなたの振る舞いを心地よいと感じあえる関係ならば、お互いに最高のパートナーになれるはず!
「選ばれる女になりたい」とひたすら彼好みの女性を演じ、理想の男性と見事、結婚したとしても、それは幸せ?
“彼好みに作り上げた自分”を選んだ夫の前で、一生、本来の自分を隠して生きていくのは厳しすぎる!?結婚だけがハッピーエンドなわけではないし、恋人がいないと幸せではないとも思えません。
仕事でも恋愛でも人間関係でも、大切なのは、「必要とされたいなら、自分も相手を必要とすること」「選ばれるのではなく、あなたが選ぶこと」。
そんなあなたの想いに、喜んで想いを返してくれる相手と過ごすことこそ、自分にとって幸せを手に入れる近道なのでは?
映画では、三角関係がやがて四角関係になり、それぞれが過去の恋と今の恋の間で悩みながら、未来の幸せを見極める展開に。
幸せのカタチはみんな違うもの。だからこそ、パズルみたいにデコとボコがはまる相手と出会い、心通わせることが、最高の“心の潤い”をもたらすんですよね。
あらすじ:輝く海とバロックの街並みが美しい南イタリアのプーリア。大学を卒業したばかりのテイラーは、姉マディに招かれ三年ぶりにこの地を訪れる。三年前の夏、初めての恋を経験したこの場所で、元恋人との再会を密かに期待しながら。だが、恋に奔放なマディの突然の結婚宣言が、テイラーの夢を打ち砕いてしまう。
かつての元恋人ラフは、姉の婚約者となっていた。しかも式は明後日だという。ショックを受けながらもテイラーは、姉に真実を知られないためラフと初対面のフリをする。夢にまで見たラフは、こともあろうに姉の結婚相手・・。ラフとの恋を知っている女友達には、マディに過去のことを絶対に知られないよう口止めをする。
婚約者の妹という立場で結婚の準備を手伝うテイラーは、ラフたちとトマト祭りに行く。そこで、三年前のラフの想いを知り、胸が張り裂けそうになる。あの恋は、ひと夏のロマンスなんかではなく、一生に一度の本物の恋だったことを初めて知る。
真実を知らないマディは「好きならあきらめないで」と落ち込むテイラーの力強くアドバイスをする。もしも時間を戻せるなら、もう一度昔のように愛してほしい・・・。姉の幸せを願う一方でラフへの想いは募るばかり。いよいよ結婚式当日となり・・・。
7月10日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開
監督:マックス・ギーワ & ダニア・パスクィーニ
出演:ハンナ・アータートン、アナベル・スコーリー、ジュリオ・ベルーチ
『踊るアイラブユー♪』(http://odoru-iloveyou.com/)
(C) WOS DISTRIBUTION (IRELAND) LTD. 2014
TSUTAYAの店内放送で新作DVD紹介のDJ、Gyao!&ぴあ映画生活&Youtube動画「伊藤さとりと映画な仲間たち」では、監督、俳優、プロデューサー、脚本家らと対談し、映画紹介を行う。
Amebaブログ:さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ
Twitter:伊藤さとり@SATORIITO
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