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「女は泣けばいいと思っている」女の“涙”は自爆の呪文だ… 【カレー沢薫 アクマの辞典 第20回】

ココロニプロロ / 2018年10月20日 16時55分

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漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!

■第20回 アクマの辞典 ナ行



【ナ】
➤ 「涙(は女の武器)」(なみだ)

…使ったら死ぬ(社会的に)系アイテム

今回のテーマはナ行から「涙(は女の武器)」だ。

女のみなさん、涙を武器に使ったことがあるだろうか、女たるもの、眼球から涙を散弾銃のように撃ち相手をハチの巣にするぐらい朝飯前のはずだ。
でもそれを使うと、力の差が圧倒的になってしまうので使わないであげていると思う。

だが、液体状の涙を武器として使っている者はいる。特に子どものころ、涙は「切り札」として常用されていた。
幼少時の涙というのは、日本の道路交通法みたいなもので、どれだけ歩行者が全裸に靴下のみ着けて道路に大の字で寝ていようと、とりあえずそれを轢いた車が悪い、となってしまうように、どんな事情があろうと「泣かせたほうが悪い」となり、先生などに怒られていた。つまり泣いたもの勝ちである。

これは男子でも使えるが、男子は3才ごろから「男の子は簡単に泣いてはいけない」という男女差別にさらされており、泣くのは恥ずかしいこと、まして女子に泣かされるなど即刻腹を切るべき、と刷り込まれているので、なかなかこの切り札は使えないものである。

では、大人になってから涙を武器とするのはどうだろうか。
タイマン、特に痴情の場でなら大人になってからも使っていいと思う、別れ話で女が泣き出したり、逆にゴールデンボンバーのPVのように男が縋り付いて、女々しくて女々しくて辛くなったりしても、これは二人のことである。

しかし、ビジネスなど、社会的な場で涙を武器にするというのは下策である。
たとえ涙でビジネス上のピンチを切りぬけたとしても、それは「泣いてるお前が可愛くて」許したわけではなく「うわあ」という、許すというより引いたため「退いた」だけである。

しかも1人涙を武器にする女がいると、一瞬にして「女は泣けばいいと思っている」という、主語巨大化現象が起きてしまうため、社会的な場で液状の涙を武器にする女は、涙を武器にするぐらいなら口から溶解液を出して戦う、という女から蛇蝎の如く嫌われる。

大人になってからの涙を武器にするという行為は子どもの時より「切り札」度が上がっており、一度公の場で使うと「そういう人」と思われるし、何度も通用するものではない。ドラクエなら「メガンテ(※)」と思ったほうがいい、自分も無傷では済まないからだ。

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