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恋愛はコスパが悪すぎる…「ゆとり世代の恋愛」【カレー沢薫 アクマの辞典】

ココロニプロロ / 2018年12月7日 11時55分

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漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


■第23回 アクマの辞典 ヤ行






【ユ】
▶ 「ゆとり世代」(ゆとりせだい)

…30代のゆとりも増えるので、「若く見られた」と喜ぶゆとりも出てくるかも

今回のテーマはヤ行から「ゆとり世代の恋愛」だ。

「ゆとり」とは何か若い奴の悪口を言いたいが、語彙が死んでて何も出てこない時にとりあえず繰り出される言葉として有名だが、そもそも「ゆとり世代」とは正確にはどこを指すのか。
ウィキペディアによると、主に悪口で使われている「ゆとり世代」は1987年4月2日から2004年4月1日生まれを指すらしい。
つまり、初代ゆとり世代は、もう30歳ぐらいなのである、若者を揶揄する言葉として「ゆとり」を使うのはもはや「マンモスうれピー」級の遅れ感なのだ。

しかし「ゆとり」という言葉はすっかり悪口として定着していて、その枕詞は「これだから」が大半であり「さすが」とか「俺たちにできないことをやってのける」とかはあまり言われない。

そんな「これだからゆとりは」と言われるゆとり世代だが、その元となった「ゆとり教育」を思いついたのは、当たり前だが当時子どもだったゆとり世代ではなく、大人だ。

つまりゆとりを生み出した元凶である、ゆとりより上の世代が「これだからゆとりは」と言っているのだ、海原雄山が自分で作ったあらい(※)に対し「このあらいを作ったのは誰だあ!」とブチ切れているようなものである。


そんな、ある意味被害者と言えるゆとり世代だが、その特徴として「主体性や積極性がなく何事に対しても興味が薄い」というのがある。

中高年の大好物としておなじみの「若い者の○○離れ」である。特に「若者のセックス離れ」という言葉はよく聞く話題だ。
よって「ゆとり世代は恋愛にも積極的ではない」となってしまうのだが、これはゆとり世代が消極的性格だからというより「暇つぶしの選択肢が増えた」せいではないだろうか。

私が若いころは、文明があまり発達しておらず、竪穴式住居に住んでおり、当然娯楽も、石を遠くに投げて爆笑するか、男と女、もしくは男と男、女と女、組み合わせは何でもいいが、人が二人以上いればできる「恋愛」という原始的な遊びしかなかったのである。

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