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年増女が年下男と結婚したら「捨てられる」と決めつけるヤツ【カレー沢薫 アクマの辞典】

ココロニプロロ / 2019年5月21日 19時45分

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年増女が年下男と結婚したら「捨てられる」と決めつけるヤツ【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


■第34回 アクマの辞典 タ行


【ト】
➤ 「年の差恋愛」(としのされんあい)
…女のほうが寿命が長いので、女が年上なのが適正では、と思うが「女のほうが、夫が死んでから元気になる」率が高いので、やはり男が年上なのが適正なのかも


今回のテーマはタ行から「年の差恋愛」だ。

先日三船美佳さんが再婚をされた。
私は、三船さんと同い年であるため、当時16歳の三船さんが40歳の高橋ジョージ氏と結婚する、と聞いても「乙女ゲーではよくある話だ」としか思わなかったが、今考えると、あれは平成を代表する案件だったのではないか、とさえ思える。

そもそも乙女ゲーですら、あそこまで離れているのは、そうそうない。

成年と中高生、もしくはそれ以下の交際については「未成年本人が良いならいいじゃないか」という意見もあるが、無知で判断力に欠ける子供を、悪い大人がいろいろ搾取している可能性も十分にあるため、一概に「本人が良ければ」と言えないのは確かだ。

しかし、成人さえすれば、人間の判断力はバリバリになり、悪い奴なんかには騙されなくなるか、というと依然ハチャメチャに騙されていたりするので「年齢と判断力は必ずしも比例しない」という事実が、また成年と未成年の交際問題をややこしくしていると言える。

お互い成年であっても、年の離れた恋愛というのは、周囲にガタガタ言われがちなものである。年が離れれば離れるほど「遺産目当て」というような「恋愛感情以外の打算や理由」があるに違いないと邪推されがちなのだ。

しかし「遺産目当て」と言っても、簡単ではない、何故なら日本人の寿命というのは思った以上に伸びているからだ。
例えば、20歳の頃に70歳の金持ちジジイと結婚して、ジジイが死んだ暁には、遺産で若い男とよろしくやろうと画策しても、平気でジジイが100まで生きる可能性があるのである。
そうなると、ジジイが死ぬときには、自分もすでにババアと言ってよい年齢であり、しかも若い時分を全てジジイの介護に費やす羽目にもなりかねない。

よって「遺産目当て」で年の差婚をするときは「自らの手で相手を殺す」ぐらいの覚悟で臨まなければいけない。
それも「油ものを食べさせて早死にさせる」などという手ぬるい方法ではダメだ。ひとたび病院に入ってしまったら、驚異の現代医術で「生きてはないけど死んでもない」というような状態を10年ぐらいキープされてしまったりする。
よって「確実に心臓を打ち抜く」ぐらいはしないとダメなのだ。
つまり遺産目当ての結婚というのは「リスクが高すぎる」のである。

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