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「女が男の部屋に1人で来たらOK」を、全国統一ルールと思うな! 【カレー沢薫 アクマの辞典 第36回】

ココロニプロロ / 2019年6月21日 18時45分

「女が男の部屋に1人で来たらOK」を、全国統一ルールと思うな! 【カレー沢薫 アクマの辞典 第36回】

「女が男の部屋に1人で来たらOK」を、全国統一ルールと思うな! 【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


■第36回 アクマの辞典 ハ行


【ヘ】
➤ 「部屋に行く」(へやにいく)



今回のテーマはハ行から「部屋に行く」である。

最近また「性合意」についての話題をよく聞くようになった。
性犯罪などが起こると「はっきり拒絶しないほうが悪い」と何故か被害者側が責められるという構図がよく見られるが、拒絶したら殺されるかもしれない、自分より強い相手に「NO」と言うのは至難の業である。
弱い側に「NO」と言わせるより、全ての人間に「犯罪者になりたくなければ、相手がYESと言わない限りNOと思え」と自分が加害者にならないための性合意を教えたほうが簡単なのではないだろうか。

だが、もともと日本人はYES、NOをはっきり言わない民族であり、性のことになると殊更それが顕著である。

よって「女が男の部屋に1人で来たらOK」など、相手の行動でYESかNOかを推し量る風潮ができてしまったのだ。

「OK」の意味で男の部屋に行く女もそれはいるだろう。
しかし、それはその女にその時のみ適用されるワンタイムルールである。それがまるで全国統一ルールのように信じられてしまうから事件、事故が起こるのだ。

YES、NO以外の性合意表現とは、「大富豪」級のローカルルールありすぎ問題なのである。前の相手がそのルールだったからと言って、別の相手にもそれを使おうとしたら「革命」という名の「犯罪」になる可能性が高い。

そんな迷信を信じて犯罪者になるのもバカらしい、やはり「相手がYESと言う以外、合意ではない」と思ったほうが無難であり、自分のためになるのだ。

◎相手にYESと伝えること


「YES以外はNO」というのが共通認識になると今度は「YESの時はYESと言う」ことが義務になってくる。
言わなくてもわかってほしい「察してちゃん」では許されない。セックスしたいなら「したいです」と安西先生、もしくは相手にきちんと伝えることが重要なのだ。
そうでなければ相手は「YESと言ってねえからNOだ」と判断して、永遠にセックスできない。

自分の意志を言葉にできず、相手に察してもらうしかできないのは乳幼児なので「乳幼児にセックスは早い」ということである。

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