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カップルでにぎわう夜の水族館には長蛇の列…『性いっぱい展』【辛酸なめ子の妄想レッスン】

ココロニプロロ / 2019年11月16日 18時45分

その横にサメの冷凍標本があり、カチカチの性器を触れるようになっていました。もう何万人もの入場者が触ったあとかもしれませんが……。先が尖っていてサメのメスは大変そうです。

種族を超えて胸キュンを感じたのはコウイカの求愛です。コウイカのオスは腕でハートのようなマークを作ったり肌の色を激しく変えたりしてメスにアピールするそう。コウイカの水槽を見ると、泳いでいるのに静止していて黒目なのがかわいすぎでした。

◎食卓で見かけるアノ生き物も…


身近な生き物の性的な面を見てしまうと、今後の食生活にも影響がありそうです。カニのメスの穴は2つあるとか、イカのオスの腕の1つは精子の詰まったカプセルをメスに渡すための特殊な造りをした「交接腕」だったとか、わりと衝撃な情報でした。

それでも、カップルのお客さんは「今日来て良かったね」と満足げだったのが印象的です。

今回、生き物たちの性の知識を学んで、やはり人間には人間のやり方でしか行為ができないということを再確認しました。純粋な生き物の生殖本能に感動し、心が洗われる展示でした。


■なめ子’sジャッジ
今回の妄想レッスンでの「恋愛ホルモンアップ率」は?(※個人の感覚値です)

★★★☆☆ 星3つ
人間も求愛行動をすべき…!
ちゃんと求愛行動をする生き物もいることがわかりました。人間としても、そのようなアピールをおろそかにしてはいけないと学ばされたイベントでした。

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<イベント詳細>
『夜のサンシャイン水族館 性いっぱい展』
生き物の「多様な性」にフォーカスした特別イベント。あまり知られていない生き物の意外な『性』の活動を面白く(?)そして時には真面目にわかりやすく紹介する展示が集まりました。(※イベントは2019年11月4日まで)

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プロフィール


辛酸なめ子
漫画家・コラムニスト。東京都生まれ、埼玉県育ち。
武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著は『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)『おしゃ修行』(双葉社)『魂活道場』(学研)など。
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