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一人の相手と長く付き合うのは、つまらない?「倦怠期」【カレー沢薫 アクマの辞典】

ココロニプロロ / 2019年12月5日 18時45分

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一人の相手と長く付き合うのは、つまらないこと?「倦怠期」【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


■第47回 アクマの辞典 カ行

【ケ】
➤ 「倦怠期」(けんたいき)


今回のテーマはか行から「倦怠期」だ。

倦怠期とは、セックスさえしていれば二人の時間はあっという間という頃を過ぎ、やっと相手の全体像が見えるようになって「あれ、こいつこんなエロ大根みたいな形してたっけ?」と思う時期である。

大体、付き合いたての頃というのは、ときめきで目が眩んでいるので、視力が0.03、視野が2度ぐらいしかなく、相手の良いところしか見えず、悪いところはぼやけて見える。

その霧がだんだん晴れて、当初から薄々気になっていた違和感が浮き彫りになり始めるのが、付き合いだして3ヶ月頃だと言う。
それに加えて「飽き」や「慣れ」も起こっているため、ここで最初の「こいつのこと本当に好きなのか」「このまま付き合って良いのか」のシンキングタイムが始まるという。

「どう見ても働いてない」「とても殴ってくる」「独身と言っているが子連れ」「犬だ」などの、でかすぎる違和感は3日ぐらいで気づくはずだ。
気づくのに3ヶ月かかる違和感というのは「別れる決定打になるほどの違和感」でないことが多いため、逆に悩ましいとも言える。

完璧な人間などいない、大体完璧な相手なら自分と付き合うはずがない、今頃石原さとみと付き合っているだろう。
むしろ、自分と付き合っている時点で「見る目がない」という欠点があるのは明らかではないか。

よって、ある程度、我慢も妥協も必要である。
しかし、その違和感が“今は許せても、今後絶対許せなくなる”というような「悪性」のものだったとしたら、病気と同じで、時間が経てば経つほど良くなるどころか病状が悪化していくだろう。さらに、時が過ぎるほど別れるのも難しくなっていく。
初期症状のうちに「別れ」という名の根絶治療をしたほうが良い場合もあるのだ。

このように、相手への違和感に気づいた場合は、それが良性か悪性かの見極めが重要になる。

だが、倦怠期には「相手に不満があるわけではないが、ときめきもない」という状況も含む。

このような倦怠期の解消については、すでにベストアンサーが出ている。

「相手を変える」ことだ。
どれだけマヨネーズやトリュフ塩で味変しても、カレーはカレーであり、「カレー味のウンコに変える」以上の抜本的改革にはならないのだ。

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