痛いLINEを送ってくるおじさんにありがち…「好きのサイン」の勘違い【カレー沢薫 アクマの辞典】
ココロニプロロ / 2019年12月21日 19時45分
漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!
■第48回 アクマの辞典 サ行
【ス】
➤「好きのサイン」(すきのさいん)
今回のテーマはサ行から「好きのサイン」である。
結論から言うとこういった「サイン文化」はあまりよろしくない。
人差し指と中指の間に親指を握りこむとか、親指と人差し指で作った輪っかに、もう片方の人差し指をぶっ刺すとか、単純明快でわかりやすいサインならよい。
しかし「部屋に来たということはOK」「スカートをはいて来たからヤッてよい」など、相手が全く出してないサインを勝手に受信するのは犯罪のもとである。
逆に「察して」ではなく、ちゃんと言葉で伝える習慣もつけなければいけない。
何事もサインではなく明確な意思表示が大事なのだ。
しかし「やらないか」「スケベしようや」と、なかなか言葉で言えないのが我々である。
サインを読んだり読ませたりする文化は今後も続くだろう。
「好きのサイン」が使われるのはどんな時であろうか。
時に我々は、どんなに魅力的でも「無理め」な相手より「イケそう」な相手を選んでしまうことがある。
これは致し方ない。素人がエベレストに挑んで遭難死したら「無謀」と呆れられ「高尾山にしておけば…」と言われるだろう、それと同じだ。
山は無難なのにしとけという癖に、恋愛は死を覚悟で過酷なエベレスト級の相手に挑むべき、というのはおかしい。
そして「イケそう」かどうかを判断する材料が、相手が自分に「好きのサイン」を発しているかどうかである。
また、自分からは告りたくない時に「好きのサイン」を発して、相手から告らせようという時にも使う。
この「好きのサイン」の出し方だが、昔であれば、でかいネズミを捕まえて来たり、相手の前で石を遠くに投げたりする 、という方法が取られていたが、今では専ら「LINE」だという。
恋愛記事でも「相手の気を引くLINEテク」などの記事をよく見かけるだろう。
しかし、LINEでもサインの読み違いは起こる。
「LINEを送ると必ず返事が来る」というだけで「イケる」と勘違いしてしまう人間もいるのだ。
これはよくネットに晒されている「痛いLINEを送ってくるおじさん」にありがちなことだという。
相手が「痛いLINEを送ってくる知らないおじさん」だったら無視できる、それ以前に貴様は誰だ、という話だ。
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