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よく「目が合う」から、俺に気がある…というのは勘違い? 【カレー沢薫 アクマの辞典】

ココロニプロロ / 2020年2月5日 18時45分

よく「目が合う」から、俺に気がある…というのは勘違い? 【カレー沢薫 アクマの辞典】

よく「目が合う」から、俺に気がある…というのは勘違い?【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!

■第51回 アクマの辞典 マ行

【メ】
➤「目が合う」(めがあう)


今回のテーマはマ行から「目が合う」だ。

昔「目と目で通じ合う」というような歌もあった。

知らない? あの『闇金ウシジマくん』1巻で、風俗に沈められて妖怪人間ベラみたいになったOLが歌ってたやつだよ、と力説しても仕方ないのだが、目が合うことで始まる恋もあるらしい。

一度目が合っただけで「俺に気がある」などと思うようなヤツは完全に危険人物なのでGPSを埋め込むべきだと思うが、俺に気があるのではと思うことで、逆に相手のことが気になり、いつの間にか好きになっている、ということもあるようだ。

しかし、元来人間は、自分の見たいものを見ようとする生き物である。
コンサートでアイドルがアリーナ2階席に視線を向けたら150人ぐらいが「自分を見た」と感じるだろうし、推しカプが同じコマにいたら「付き合っている」ように見えるのだ。

よって「よく目が合う」というのも、既に相手に好意を持っているがゆえの錯覚である場合も多い。
そもそも、よく目が合うのは、自分も相手をよく見ているからなのだ。
もしくは、自分か相手が「後頭部に目がある系女子」の時だけである。

たかが「目が合う・合わない」で、恋愛にまで発展するものかと疑問が生じるかもしれない。しかし、何とも思ってなかった人が夢に出てきたり、好きなガンダムが自分と同じGだったりしただけで相手のことが気になりだすように、人間は割とちょっとしたことで相手に興味を持つものなのだ。
相手の気を引くために、頻繁に目を合わせる、というテクニックがないこともないだろう。

それに「目を合わせない」というのは、常にコミュ症あるあるランキングのトップに食い込んでくる条件である。
コミュ症あるある全部当てるまで帰れま10でも大体最初に出てくる。
ちなみに当てづらいのが「『フヒっ』ではなく、よく聞いたら『ンフっ』が多い」だ。

つまり、コミュニケーションにおいて「目を合わせる」ことが重要であることは否定できない。
逆に言えば、コミュ症と目が合うようになったら相手はかなり自分に心を開いている、もしくは相手が「目を合わせたまま完全に心を手放す術」を習得したかである。

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