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彼との将来がなんとなく不安…「なんとなく」の正体とは?【ひとみしょうの男子学入門87】

ココロニプロロ / 2020年5月21日 11時55分

在宅勤務とかで時間がわりとたっぷりあった人は、どうしてもそんなふうに漠然とした悩みに心を支配されてしまっているかもしれませんね。時間ばかりあって、外に出られないと、人って鬱っぽくなってきますからね。

さて、その葛藤ですが、どうすれば消えてなくなってくれるのでしょうか?
これも、先に書いたのとおなじで、具体的になにかをやることで消えてなくなってくれます。

厳密にいえば、消えてなくなることはないんですよ。人はどのように生きようと、AとBの2つのものの間でつねに葛藤するし、葛藤する自分を見る「もうひとりの自分」がいるわけだから、死ぬまで「なんとなく不安」という気持ちはついてきます。

■「なんとなく不安」な気持ちを弱めるには?
でも、その不安の程度を弱めることは可能で、それは、具体的になにかをすることです。
具体的になにかをすることによって、わたしたちは、時間が動いていることと、その動く時間にしたがって自分が変化していることに気づきます。

たとえば、1時間真剣に料理をするという「具体的なこと」をしたとしましょう。料理が終わったとき、1時間経った(時間が経つのはやいな!)と知るでしょう。同時に「材料」を「料理」に変えた自分に驚き、自画自賛するでしょ?

そんなふうに時間も自分もともに変化しているのだということを知ること――そのような時間の過ごし方が「なんとなく不安」という漠然とした場所から、あなたを引き離してくれるのです。

なんとなく将来のことが不安……そういうときは、具体的な何かをすることで、わたしたち人間は救われるようにできているのです。

※参考 キルケゴール・S『不安の概念』岩波書店(1951年)

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