忘れられない…彼に執着してしまうのはなぜ？ 星占いで見る「粘着気質」

…あら。あなたも、そんな恋をしているのですか？
だとしたら質問です。
あなたの抱えるその「失う恐れ」から生まれる「粘着気質な恋」って、ダメなものですか？

恋をすると「依存」が生まれるのはよくあること。
「自立」している恋はかっこいいけれど、依存は「ダメ」とされやすい。
でもそれって、本当に？

◎星占いで見る「粘着気質」

ここで星占いのお話をしていきましょう。

星占いで「依存関係」や「粘着気質」を担うのは、蠍座。
（蠍座生まれの人、という意味じゃなくて、蠍座という星座のテーマね。）

星占いでは、星座の順番にも意味があるのだけど、蠍座のひとつ前の星座の天秤座では「人と人が出会う」タイミングを担うの。
そしてお互いを理解し、尊重しあい、次の星座の蠍座で「ひとつになる」。そんな順番になっているわ。

天秤座のテーマのような、お互いを尊重しあう関係はとても幸せなことだけど、ずっとそれだけじゃあふたりの間に横たわる距離にさびしさを感じはじめるのも確か。
だから蠍座では、お互いの間の境界線を踏み越えて、手を取り合いつながろうとする。

これは恋愛関係に限らず、
たとえば企業と企業の「コラボレーション」や、
人が物に深くのめり込む「研究」などにも言えるとされているわ。
「A」と「B」が近づき一体になることで、新たな「C」が生まれる。
それが蠍座のテーマなの。

だけど、ふたりの間に距離がなくなると、相手の動向が自分のこれからにも直結しはじめる。
だから相手の思惑を見極めようと「疑い」「洞察力」が生まれ、相手を失う恐れから「束縛」「執着心」「嫉妬」などが生まれる。もしも相手に裏切られたなら「憎しみ」も生まれる。
そんな「負の感情」も蠍座が担うテーマとされているの。

恋は楽しく美しいだけでなく、苦しさや醜さもつきつける。
そのことを蠍座という星座はよく知っているのね。

真山はリカさんを、リカさんは失った夫を、山田は真山を。
それぞれに手放すことができない。そうすれば楽になれるとわかってはいても。
だからいつもの「頼れる自分」や「明るく元気な自分」の中に、受け入れたくない負の感情を見つけて右往左往する。

だけど、蠍座という星座はとても大切なことを教えてくれる。
「キレイもキタナイも同じ。すべてが、あなただよ。」と。

「A」と「B」が、結び合うことで「C」になる。
相手の上部だけを見て恋を楽しんでいた頃にはもう戻れないけれど、相手や自分の受け入れがたい「負」も受け入れることで別のものが生まれる。
「絆」だ。