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12星座別・しんどいあなたが行くと、アガる場所~映画『空に住む』

ココロニプロロ / 2020年10月19日 21時15分

12星座別・しんどいあなたが行くと、アガる場所~映画『空に住む』

12星座別・しんどいあなたが行くと、アガる場所~映画『空に住む』

泣きたいのに泣けない。思っていることがあっても、いざとなったら言葉を飲み込んでしまう……そんな経験ってありませんか?

多部未華子さん演じる、映画『空に住む』の主人公・直実もそういう女性の1人。感情表現が苦手で、自分をさらけ出すことなく、社会や他者となんとか共存しています。

■今を生きる女性にエールを送る映画
両親が急逝し、叔父夫婦の計らいでタワーマンションの高層階に住むことになった編集者の直実は、喪失感を抱きつつ、浮遊するように生きていました。あるとき、同じマンションに暮らすスター俳優・時戸(岩田剛典さん)と偶然出会い、男女の関係に……。



彼との夢のような逢瀬に溺れつつ、仕事・人生、そして愛の狭間で揺れる28歳の彼女。様々なことが起こる中、静かな葛藤が続きますが、やがてある決断を下します。

未来へと歩き出す女性たちの背中を押す『空に住む』は、多くの人に観てほしい作品ですが、「女性の選択」「人生のターニングポイント」といったキーワードが気になる方には特におすすめです。

■岩田剛典が演じるのは悪くて魅力的な男?
映画の序盤で、直実が時戸と出会うエレベーターのシーンは、なんだかドキドキ。2人きりのエレベーター、至近距離での数秒間の会話が今後の展開を期待させます。

彼が同じマンションの住人だと知った直実は、気になって出版社の同僚たちに「時戸森則についてどう思います?」と質問。みんなの答えは「超タイプ」「エロいですよね」「時代を作る感じ」「芝居うまいっすよ」「最近キテますね」「好青年?こんなのただのイメージです」「たぶんヤバいですよ、あの男」などなど。

それを聞いて「どっちなんだよ?」とボヤく直実。他人の評価って、まるで当てにならないのかも。この「どっちなんだよ?」は、亡き父に「雲みたいな奴」と評された直実自身のことを物語っているようにも感じられました。



それにしても、時戸役の岩田剛典さん。どの作品でもかっこいいけれど、今回はこれまでにない“悪い男”を魅力的に演じています。直実の部屋を訪れる傍ら、女を取っかえ引っかえしているらしく、スキャンダルまみれ。かわいらしさもありつつ、色気を漂わせ、どこかミステリアスで……。

■見逃せない表情・台詞がいっぱい
監督は『EUREKA(ユリイカ)』でカンヌ国際映画祭・国際批評家連盟賞を受賞したことでも知られる青山真治氏。この作品は随所に、出演者たちの「おお、今のは見逃せない!」と言いたくなるような、表情や台詞がちりばめられています。

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