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水瓶座は新しい価値観のシンボル! 新時代を表すタロットを読み解くと…

ココロニプロロ / 2020年12月6日 18時55分

砂羽さん:タロットって、啓示的な雰囲気があるから、憧れるのかもしれませんね。

鏡先生:そうですね。あとは、1970年代には、タロットはカウンターカルチャー的だったんですよ。それまで主流とされてきた考え方に対して、新しい価値観を吹き込むためのシンボルのひとつに、占いがありました。その流れは当時、演劇やミュージカル界の人たちにも広がって、寺山修司さんなんかもタロットを作っていましたね。

砂羽さん:それ、私、見たことあります!

鏡先生:そういう感性の高い人たちが、タロットに惹かれていったんですね。1980年代に入ると、パルコでタロット展が開かれたりして、消費文化とも結び付き、一般的にも広まっていきました。


■“水瓶座の時代”にまつわるタロット!?
ビートルズや寺山修司もタロットの影響を受けていた1970年代のカードのひとつとして、鏡先生が紹介してくださったのが、アクエリアンタロット。



鏡先生:『アクエリアンタロット』は、デビット・パラディーニという、当時ものすごく人気のあったイラストレーターが作ったタロットです。

砂羽さん:アクエリアンってことはつまり、「水瓶座」と関係があるとか?

鏡先生:そうです。アクエリアスという言葉は、当時、新しい文化を担う若者の旗印だったんですね。たとえば、全編ロックなミュージカル『ヘアー』の中に「輝く星座」という曲があったりしました。「水瓶座の時代がやってくる」という内容の歌詞でしたね。

砂羽さん:80年代に入ってからですけど、「アクエリアス」っていうスポーツドリンクも出ましたよね。あれは、衝撃的でした。

鏡先生:あはは、あれはあんまり関係ないと思うけど、ユーミンも、「78」という曲を作っていて、それはタロットカードの枚数なんですよ。



* * *
「アクエリアンタロット」のアクエリアンとは、「水瓶座の時代(Age of Aquarius)」をもとにしていると言われています。水瓶座は、革命や進歩の象徴でもありますから、まさに、「新しい価値観として生まれたタロット」なんですね。

■ポップでかっこいい絵柄!

砂羽さん:それにしても、この「アクエリアンタロット」、かっこいいですね。私、これ欲しいなぁ。

鏡先生:そうでしょ?

砂羽さん:絵の描き方がかっこいいですし、色使いもポップで大好きです。でも、タロット本来の意味はしっかりと残しながら描かれていて、本当に素敵ですね。

鏡先生:うんうん。

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