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太陽はアポロン、死神はハーデース、恋人は…? ギリシャ神話を描いたタロット

ココロニプロロ / 2020年12月20日 18時55分

太陽はアポロン、死神はハーデース、恋人は…? ギリシャ神話を描いたタロット


ここは、みなさんの頭の中にあるタロット美術館。
重厚な扉を開け、長い回廊を進むと…、数々のタロットが時空を超えて目の前に現れます。

占星術・タロットの日本における第一人者である鏡リュウジ先生と元美大生でご自身でもタロットカードリーディングをされる女優の鈴木砂羽さん。おふたりが、さまざまなタロットカードを挟んで、10回にわたりその絵柄の中に眠る物語を紐解いていきます!

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◎出演者紹介
■鈴木砂羽
女優として数多くの作品に出演。その傍ら「さわにゃんこ」名義でタロットリーディングを楽しむ日々。

■鏡リュウジ
幅広いメディアで活躍し、絶大な人気を誇る心理占星術研究の第一人者。タロットカードの監修や関連書籍の翻訳・執筆も数多く手掛ける。
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【第7回】タロットとギリシャ神話がコラボレーション!?

前回のお話は、1970年代、「絵柄だけを見てカードを読めるようになろう」という動きが生まれたこと、そして1980年代には、心理学の視点からさらに自由な解釈が可能になったことでした。
今回、鏡先生と砂羽さんの手元にあるのは、その1980年代に登場したタロットのひとつ、『神託のタロット』。



■登場人物は、全てギリシャ神話から

鏡先生:この『神託のタロット』は、1980年代のタロットなんです。ユング派と影響し合ったタロットで、全てのカードにギリシャ神話の登場人物が描かれています。

***ちょっと解説***
心理学者として有名なユングですが、心や無意識と神話のつながりについても深く研究しています。
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鏡先生:たとえば、愚者のカードに描かれているのは、ディオニュソスというお酒の神さま。隠者のカードには「時」を表すクロノス。運命の輪のカードには、運命を司る3人の女神モイラとかね。

※「愚者」のカード



※「隠者」のカード



※「運命の輪」のカード



砂羽さん:あ、本当だ…!

鏡先生:あと、小アルカナが天才的でね。それぞれのスートが、エースから10まで、紙芝居のように物語になっているんです。

***ちょっと解説***
スートとは、「マーク」ということ。小アルカナのカードは、“ワンド”“カップ”“ソード”“ペンタクル“の4種類に分かれていて、それぞれ、エース、2、3、4、5、6、7、8、9、10、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの14枚ずつ。この4種類のマークのことをスートといいます。たとえば、「小アルカナには4つのスートがある」「ワンドのスート」などと言ったりするわけです。
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