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『自分という交差点を生きる』石井ゆかり・鏡リュウジらが語る「風の時代」

ココロニプロロ / 2021年1月1日 21時15分

そんな中で不安を抱いている人々に向けて、石井さんはこんなことを語りかけました。「1980年代のグレートコンジャンクションの年は、インターネット元年とも言われています。あれからどんどんネットが浸透して、今やみんながスマホを持っている時代。私たちは、既に風の時代の流れを生きていると言えます」。

いきなり何かがひっくり返るわけではなく、既にその波に乗れているのだと思うと、少し安心できますね。

なお、鏡さんは「80年代はみんなが夢を持っている時代だった」と話しました。例えば、未来学者のアルビン・トフラーは「21世紀には人々は出社せず、リモートで働いている」と発言したのだとか。「当時は、かなりユートピア的なイメージでそう言っていたんです。ただ、いざそれが現実のものになると、良いことばかりではないのかなとも感じます。今は、風の時代のネガティブな面も可視化されてきたのかもしれませんね」。

◎古い時代に取り残されないためには?


風の時代が到来したものの、思うように波に乗れなかったらどうしよう?と悩む人もいるようで「古い時代に取り残されないためにはどうすればいいですか?」という質問も出ました。

この問いへの石井さんの回答は「流行語って、意識しなくても聞いた次の日から口に出たりしますよね。私たちは自分が外の流れと切り離されていると考えがちですけれど、実はそうでもなくて。みんなで関わり合いながら生きているだけで、その『時代』にちゃんといるし、降りられない電車に乗っているような状態で、誰も乗り遅れないんじゃないかなと思います」。

ここで鏡さんが「変わり目であることは確かだと思うのですが、どんなふうに変わっていったらいいか、そういったビジョンを石井さんはお持ちですか?」と別の角度から質問しました。



こちらに対して石井さんは、最近よく言われている『SDGs』(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)を例に挙げ、「サステイナブルな社会を作っていかなければいけないと思う」と。SDGsの17の目標は『リソースの分配』という点で水瓶座的であることから「今後、そのシステムが変わっていくんじゃないかなと考えています」とのことでした。

その変化は様々なところで既に現れていますが、生き方や働き方について、石井さんはこんなことを考えているようです。

「これまで200年かけて築き上げてきたものが今後どう変わっていくのかは、最初の1年ではわからないけれど、きっとだんだん自由になっていくと思います。みんなで同じ時間に同じ場所で何かをする、という集団で動く要素が目に見えなくなるのではないでしょうか」

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