天体の動きと歴史上の出来事はシンクロする?マギー・ハイド×鏡リュウジが「ユング心理学」を紐解く
ココロニプロロ / 2021年5月24日 18時0分
占いを学んでいると、たびたびユングの名前を目にしますよね。精神分析研究の第一人者であると同時に、占星術やタロット・易占にも精通していたユング。でも、ユングと占星術の関わりについて、詳しく知っている人はそう多くはないのではないでしょうか。
「占術家のためにユング心理学入門」を開講
2021年3月、英国の占星術家であり、ユング心理学に造詣が深いマギー・ハイドさんの『ユングと占星術』の刊行を記念し、オンライン占いスクール「URANAI ACADEMY(占いアカデミー)」にて特別講座「占術家のためのユング心理学入門」が開講されました。
著者のマギー・ハイドさんと、翻訳を手がけた鏡リュウジさんを講師に迎えた2日間の講座の内容は、「ユングとはどういう人物なのか」「ユングはなぜ占いにとって重要なのか」「ユング心理学がどのように私たちの占いの理解を深めてくれるのか」といったこと。
マギーさんいわく、ユングは「近代の思想家の中では、ほとんど唯一、占いに真剣に向き合った人物」なのだそうです。「占い師がユングから学ぶことは多い」という前提のもと、マギーさんは、ユングから学べることを噛み砕いて語ってくれました。
講座は「マクロコスモス」と「ミクロコスモス」の2部構成
2日間の講座は、「マクロコスモス」と「ミクロコスモス」(AsAbove So Below)という2部構成になっていました。これは古来の神秘思想や占星術、占いに共通する「大宇宙と小宇宙(人間)は相似形」だという教義にかけた、ちょっと粋な構成と言えるでしょう。
「ユングは“心理学者”なので、個人の心の中だけの問題を扱っているように思われがちですが、実はそうではなかった」とマギーさん。ユングは「人類、特に西洋の精神史、集合的な意識(と無意識)の進歩、変容のプロセスにおける問題(つまり大きなスケール、マクロコスモス)を念頭に置きつつ、個人の心について深く思考を巡らせていた」と言います。
ユングの歴史観と占星術「魚座の時代」
1日目の講座は、時代の枠組みをマクロな視点で捉えることに主眼が置かれました。こちらは「今、なぜ私たちが占いを信じることは難しいか」という問題と深く関わっています。
ユングは自身の内面においても、“近代的で合理的なNo.1の自分”と“前近代的で非合理的なNo.2の自分”という矛盾と葛藤を抱えていたとのこと。この葛藤はユングに強烈なインパクトをもたらした(ユングの幻視体験を記録した『赤の書』に著されている)そうなのですが、ユングにとって、これは彼個人の問題であると同時に人類史の問題でもあったようです。
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