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既婚者との危ない恋にハマる前に!読んで備えたい不倫小説6選【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2016年2月10日 10時15分

江國香織・著『東京タワー』

主人公は年上の人妻と交際中の2人の大学生。不倫とはいえ純粋な気持ちで恋をする透、女子大生の恋人がいるのに人妻との肉体関係にも夢中になるなど、恋に奔放な耕二――東京タワーが見守る街を舞台に、対照的な不倫恋愛の形が描き出されます。それぞれがたどり着く恋の行方は…?
黒木瞳さん、岡田准一さん主演で2005年に映画化されているので、小説と映画、二度楽しむのも◎。

≪欲望の暴走と顛末を描いた問題作≫

角田光代・著『紙の月』

2014年の宮沢りえさん主演の映画を観た人も多いでしょう。
銀行の契約社員として働く主婦・梨花は、顧客である老人の孫・光太(大学生)と出会い不倫の恋へ。彼との関係にのめり込み、夢のひと時を演出するためにお金をつぎ込んでいきます。金銭感覚は麻痺し、ついには横領――梨花が心から望んでいたことは何だったのか?本作から読み取ってみましょう。

≪老いへの恐怖、焦燥感に共感の嵐≫

森瑤子・著『情事』

幸せな家庭がありながら、奔放な恋に落ちる主人公・ヨーコ。彼女を恋へ駆り立てるのは“若さを失うことへの恐怖”や、穏やかに見える家族の裏側に潜む“孤独”。一見、自業自得とも見える形でラストを迎えるものの、ヨーコと近い状況、年齢の女性からは共感を呼んでいるようです。
30年以上前に発表された小説ですが、「夏が、終わろうとしていた」という冒頭の一文が表す女性ならではの焦燥感は、今でもきっと心に苦く響くのでは。

まだまだある、不倫小説

いかがでしたか?
他の例でいうとこんな作品も…

◆林真理子・著『不機嫌な果実』
石田ゆり子さん主演でドラマ化され話題に。

◆村山由佳・著『ダブル・ファンタジー』
「ほかの、男とした?俺のかたちじゃなくなってる」という帯のコピーが衝撃的!

◆ねじめ正一・著『荒地の恋』
実在の詩人仲間の略奪愛を描いた作品。WOWOWで豊川悦司さんと鈴木京香さん出演のドラマを放送中。

◆神蔵美子・著『たまもの』
夫と別れ不倫相手と再婚するまでの顛末を写真とともに著者自ら綴った一冊。

不倫って恋愛テーマのひとつとして、いつの時代も描かれているんですね。
この中にハッピーエンドはどれだけあるのか…不倫の恋を疑似体験しながら、ぜひご自身で確かめてみてください。

(文=橘いつき)

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