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悔しさをバネに美しくなる〜『百円の恋』〔伊藤さとりの映画で恋愛心理学 第17回〕【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2014年12月24日 10時15分

悔しさをバネに美しくなる〜『百円の恋』〔伊藤さとりの映画で恋愛心理学 第17回〕【恋占ニュース】

悔しさをバネに美しくなる『百円の恋』

映画パーソナリティーとして活躍中の伊藤さとりが、オトナ女子ならではの目線で恋に効くオススメ映画を紹介!記者会見や舞台挨拶の裏話もあるかも!?

悔しさをバネに美しくなる〜『百円の恋』

「人を憎んではいけない」「誰かのせいにしてはいけない」
親からそんな風に言われて育った人も多いのでは?
でも、もし彼氏に浮気されたら、この悔しさをどう消化したらいいの?
「自分に魅力が足りなかった」「自分には男の嘘を見破る目がなかった」—などと思うと、自分にもっと自信が無くなり、きっとこの先、恋愛することが怖くなってしまう。じゃあどうすれば?
今回は、この冬一番、全ての女性に見て欲しい日本映画『百円の恋』から、失恋をバネにキレイになる術をご紹介します。

主人公は、32歳になっても母親のスネをかじって仕事をせずに、実家でゲームばかりしている干物女の一子(安藤サクラ)。
離婚して家に戻って来た姉と衝突を繰り返し、遂に母親から「あなたたちの喧嘩をもう見たくない。いつまでもそんな生活してないで、今後の為にも家から出て行きなさい!」と追い出されてしまいます。
初めての一人暮らし、生活のために100円ショップで深夜労働を始めた一子は、近くにあるボクシングジムのボクサー狩野(新井浩文)と出会い、人生初のデートに誘われます。そして狩野が招待してくれた試合でボクシングの魅力に惹かれていくのだけど......。

初めての恋、初めての経験、女として自信を持てなかったヒロイン一子が、愛される喜びを知り、女として目覚め、どんどんかわいくなっていく姿は、とても愛おしいものです。
けれど、その彼が突然、豹変し、しまいには他の女の元へ行ってしまった!
「自分に何が足りなかったんだろう?」と、悩み、苦しみ、裏切った彼を憎む一子…。

こんな場合、心理カウンセリングの世界では、「今の気持ちをしっかり味わうこと」を大切にしています。もし“フラれて悔しい”なら、その気持ちから目を背けずに、失恋ソングを聴いたり、思いっきり泣いたりし、その想いにどっぷり浸かることで、次第に「その気持ちから開放される」ことを唱えています。
つまり、ムカムカしているなら我慢せず、相手に思いっきりムカついてOK! 浮気するような男はサイテーと思ってOK!
『I’ m OK!』という気持ちを持つことが一番の解決法なのです。

ところで、映画のヒロイン一子は、なぜボクシングに興味を持ったのか?
彼女のセリフにこんな表現が出てきます。
「あんなに殴り合って、勝っても負けても、最後に肩を叩き合って仲直りできるのがイイ」
それと同じように、初めての恋に傷ついた一子は、ボクシングを始め、サンドバッグに「悔しさ」をぶつけます。周囲にその歳でデビューは難しいと言われても諦めず、彼氏だった狩野と同じようにリングに上がることを目指して…。

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