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節分で余った豆の活用法!手軽に作れる『福茶』とは?【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2015年1月29日 10時15分

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余った節分の豆には福茶がおすすめ

暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?

2月3日(火)は「節分」です。節分とは、季節の分かれ目という意味。本来は四季の始まりとされる立春、立夏、立秋、立冬の前日はすべて節分ですが、現在では立春の前日だけを指すようになりました。というのも、春の始まりを告げる「立春」は、旧暦ではお正月と同じくらい大事な日。その前日にあたる節分は大晦日と同じようなものだったからです。

そもそも大晦日の夜には、宮中で悪鬼や厄神を弓矢などで追い払う「追儺(ついな)」と呼ばれる行事がありました。

一方、お寺や神社では、節分の夜に邪鬼を追い払うために、恵方に向かって豆をまく行事が行われていました。

これら2つの行事が室町時代に習合し、江戸時代になると庶民にも広まりました。その名残が、現在の節分の豆まきです。日本では古来、豆には神秘的なパワーが宿っていると考えられていたため、厄除けと招福のために豆が使われるようになったといわれています。

節分当日は、夜になってから家中の戸や窓を開けて「鬼は外、福は内」と大きな声で唱えながら、炒った豆(大豆)をまきます。そのとき、家の中にいる鬼を外へと追い出すように、内から外に向かって豆をまくのがポイント。ですが、現代の住宅事情ではそうもいかない場合もありますから、「鬼は外、福は内」の気持ちを込めた、家の中だけの豆まきで十分かもしれませんね。肝心なのは、豆をまいたら戸をすぐに閉めること。鬼と一緒に福が出ていかないように気をつけましょう。

読者のみなさんの中に、「鬼沢さん」や「鬼頭さん」など、苗字に「鬼」がつく人はいませんか? もし「鬼」がつくのであれば、「鬼は内、福は内」と唱えてくださいね。ご先祖様の時代からご縁のある鬼ですもの。丁寧に招き入れれば、あなたの味方になってくれるはずですよ。

また、鬼が福をもたらすと伝えられている地域でも、「鬼は内、福は内」と唱えるそうですから、その土地の習慣に従いましょう。

豆をまいた後は、年齢の数、あるいはプラス1個の数を、好運と長寿を願って食べるのが習わしです。

豆が苦手な人や、自分の歳の数は食べきれない人には、福茶(ふくちゃ)がおすすめ。
作り方には2種類あります。

(A)
湯呑に歳の数の豆を入れ、煎茶でも番茶でもお好みの熱いお茶を注ぐ。

(B)
湯呑に豆を3粒程度と、梅干し、昆布を入れ、熱湯を注ぐ。しわしわの梅干しは長寿の願いに、昆布は「喜ぶ」に通じています。

どちらも炒り豆がふやけて、香ばしい味わいが楽しめます。

昔も今も、幸せを願う気持ちは一緒です。普段は文明社会で生活しているからこそ、暦にそった季節行事を暮らしに取り入れて、明日への活力へつなげていきましょう。

景山えりか(かげやまえりか) 暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰
旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。
著書:(講談社)。

ウェブサイト:http://www.cosmic-life.net
Facebook:自然とつながる暮らしかた

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