「彼を変えるために自分を変える」は不正解?アドラー心理学に学ぶ、信頼関係を築くコツ
ココロニプロロ / 2017年3月25日 10時15分
「彼を変えるために自分を変える」は不正解?アドラー心理学に学ぶ、信頼関係を築くコツ
これまで2週にわたってアドラー心理学についてご紹介してきました。
前々回は「人間関係における3つのタスク」と「信頼関係を築くコツ」について。
前回は人の行動にはすべて目的があるという観点から、「決断できない人は、なぜいつまで経っても決められないのか」というお話をしました。
今回は、理想のカップルになるために必要なことは何かを解説します。
■「他人を変えるために自分を変える」は不正解?私は以前、とあるSNSの恋愛相談コミュニティーを管理運営し、そちらを通して年間2千人以上におよぶ方々の恋愛相談を承っていました。
その際、
「彼氏が頼りなくて不満…。彼に頼りがいのある大人になってもらうには、どうしたらいいでしょうか」
という相談を何度か受けたことがあります。
そうして多くの人が
「他人を変えることはできないから、自分が変わるしかない。だから頼りがいのない彼と諦めて付き合うしかない」
と回答しているのを目にしてきました。
でも、本当にそうでしょうか?
確かに「自分を変えることができても、他人を自分の思い通りに変えることはできない」という定説には一理あります。
ただしアドラー心理学では、「他人を変えるために自分を変える」ことはできないと説いているんです。
自分を変えるのは、あくまで自分のためでしかない。つまり、自分が必要だと思えないと自分を変えることなどできないのです。
頼りないと感じる要素があるのに、それをなかったことにして関係を続けるのは自分に「嘘」をつくことになります。
このような「嘘」をつき続けることは「前進」ではありません。
でも、もし頼りないと感じる自分の「人を見る目」が非常に狭いものだったら?
「人を見る目」を豊かにすることで、自分が考えていた「頼りがい」の認識そのものを変えることができたら、それは「前進」といえるでしょう。
デートのとき、いつもなんだかんだ頼りない彼。
だけど、職場では率先してバリバリ働く責任感あふれる大人かもしれない。自分が見えている「相手」は、氷山の一角にすぎないのです。
彼には、あなたの知らない「引き出し」があるはず。
その引き出しのどこかに「頼れる大人の一面」を見つけることができるかもしれません。
この人は、確かに頼りないところがある。
でも○○なときには、きちんと引っ張ってくれる人。
そんな風にあなたの認識が変わることで、相手を受け入れやすくなるでしょう。
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