恋も夢も叶える方法〜『ミルカ』〔伊藤さとりの映画で恋愛心理学 第19回〕【恋占ニュース】

恋も夢も叶える方法〜『ミルカ』

映画パーソナリティーとして活躍中の伊藤さとりが、オトナ女子ならではの目線で恋に効くオススメ映画を紹介！記者会見や舞台挨拶の裏話もあるかも！？

恋も夢も叶える方法〜『ミルカ』

「どうしたら願いが叶いますか？」
私にはタロット占い師の友達がいるのですが、鑑定を受けに来る人のほとんどが、これに近い質問をするそうです。
でもごく一部の人たちの質問はもっと具体的で、ある程度、自分のビジョンを持った上での質問なんだそう。その人たちの共通点は、みな夢を叶えた成功者ということ。

「うらやましい！だけどどうすれば、夢を叶えられるわけ？」
そんな悩めるアナタに奇跡のような本当の話をしたいと思います。
それが今回ご紹介する映画「ミルカ」の物語です。

実在した伝説のアスリート、ミルカ・シン（ファルハーン・アクタル）は、インドを代表する陸上選手。
1960年、インド中が金メダル獲得の期待に胸を膨らませたローマオリンピックでの400メートルレース。ゴール直前に彼は突然、後ろを振り返り、入賞を逃すというというまさかの結果に！？
帰国後、国民の失望の声を一身に受け、自宅に引きこもったミルカに、インド側団長として、過去に悲しい戦いを繰り広げたパキスタンとの友好親善試合に出て欲しいと政府からの申し出が。
首を縦に振らないミルカを説得すべく、首相から派遣された担当大臣はミルカを育てたコーチ二人と共に、彼の住む町へと向かいます。
列車での長旅の中、コーチたちは、ミルカが何故、陸上選手として成功したのか、そしてパキスタン行きを拒むのかを語り始めるのですが．．．．．．。

ミルカはもともと足が早かったわけではないんです。
軍隊時代は、早く走れた者に牛乳と卵を与えるという条件に目を輝かせ、一生懸命走りました。
その後、オリンピック選手が着ているジャケットに憧れた彼は、コーチからオリンピックに出場すれば、あれを着られると言われ、また彼は懸命に走り、さらに記録を伸ばしていきます。

タロット占い師の友達の話に戻りますが、彼女が言う成功者の特徴は「○○になるためには、どうすればいいですか？」と具体的なビジョンを口にする人。

心理カウンセリングでも言えることですが、「私には無理」と言ってしまったら出来るわけがないんです。さらに、カウンセリングの進化系、リーダーの人たちへ向けた、対話によって目標達成を目指す“コーチング”という手法では、「あなたなら出来る」という強気な気持ちを持たせることからスタートします。
そして、「自分では無理だからなんとかして」とか「それは出来ないから別のもうちょっと楽な方法で夢を叶えられないかな」のような考えはアウト。
占いでもコーチングでも、大切なのは、「自分がどうなりたいか」というビジョンをしっかり持つこと。
ミルカのように、牛乳が飲みたいから走る、のような高いビジョンではなく、達成しやすいことから始めてみるのが実は近道なんです。
夢を叶えるには、“やれそうなことからひとつずつチャレンジしていくことが大切”