男の涙は恋のチャンスになる!? 男性と女性の涙の違いを心理学的に解説

最近の男はよく泣く…と、感じている人も多いのではないでしょうか。
映画やドラマでも男性が涙を流すシーンをよく見かけるし、日常でも男性が泣く場面に遭遇することが増えている気がします。

といっても、男性の涙と女性の涙は別もの。今回は男女の涙の違いについて解説していきます。

■最近の男性の涙事情

ひと昔前までは「男は人前で泣いてはいけない」「男たるもの涙を見せるなんて恥ずかしい」といったイメージがありました。

実際、子どもの頃から「男のくせに泣くなんてみっともない」という育て方をされた方も多いはずです。

しかし、最近は男のくせに…女のくせに…などの差別的な発言は、いろいろと非難を浴びる傾向に。性別に関しても男女間でのボーダーレス化が進んでいます。

共働きの家庭が増えて、家事や育児を夫婦で協力するのがあたり前になり、お互いに共感し合うシーンも多々ある昨今。自然と感動を分かち合って涙する機会も多くなっているのでしょう。

とはいえ、やっぱり男性は女性を守るべき…との考え方も根強く残っているため、男性がシクシク泣くことに対して厳しい目が向けられるのも事実です。

■男性と女性の涙の理由の違い

女性が流す涙はほとんどの場合、「他人に訴えるための涙」や「自分に起こった出来事に対して流す涙」。一方、男性の流す涙は「自分に対して流す涙」と「相手に感情移入して流す涙」です。

女性が泣く場面を思い出してみましょう。恋人の前で泣く時って、例えばケンカして彼に怒っていたり、ウソをつかれて彼を許せなかったりと、相手に何かを訴えるために泣いていませんか？
もちろん、自分に起こった出来事に対して流す涙でもありますよね。

それに比べて男性が泣く時は、相手に負けたくやしさだったり、己の不甲斐なさだったり。自分のことで涙を流す場合が多いのですが、いずれも他人に訴えるための涙ではありません。

また、スポーツの試合などを見ていて泣く男性がいますが、これは頑張っているアスリートに感情移入したことで思わず涙が流れているのです。

これらのことからわかるように、男性の流す涙のほうが、実はロマンチックな部分が多いのかもしれません。

■ふたりでいる時の男の涙は恋のチャンス

涙は自律神経と大きく関わりがあります。自律神経は、緊張している状態の時には交感神経が優位になっているのですが、涙を流す影響で副交感神経が優位になることがわかっています。

これは、涙を流すと緊張状態からリラックス状態へ変化するということ。涙を流した後に気持ちがすっきりしたりストレスが解消されたりするのは、副交感神経が優位になるおかげなのです。