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本気の恋をしたいなら〜『きっと、星のせいじゃない。』〔伊藤さとりの映画で恋愛心理学 第23回〕【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2015年3月18日 10時15分

どんな人だって、傷付きたくないはないし、大人になるとその傾向はより強くなります。相手の顔色や反応を見て、「自分が傷付かず恋愛出来る人か?」を考えてから行動を起こしがち。
でもそんなの気にしなくていいんです。
大事なのは、「好き」とこちらから告白せずに、爽やかで温かい声がけや対応のみすること。
“重い”と思われてしまうのは、相手に対する“私はこんなに想っているのに”“私がここまでしているんだから、あなたも同じように対応して”的な押し付けの感情だから。

好印象を与たえ続けたら、きっと彼は、あなたほど居心地の良い場所は無いと気づき、「フラれないかも?」と告白してくるはず。それでも告白してこない相手は、今の友達以上恋人未満の関係が良いと思っているご都合主義のダメンズだから“本気の恋”のお相手ではないのです。

あらすじ:
17歳のヘイゼル・グレース・ランカスター(シャイリーン・ウッドリー)は、末期のガン患者。今は薬のおかげで家にいられるけれど、肺は“ポンコツ”で、どこへ行くにも酸素ボンベがお供だ。13歳から入退院の繰り返しで、友だちもできず、毎日同じ本ばかり読んでいる。 
父(サム・トラメル)と母(ローラ・ダーン)を心配させないために参加した、大キライなガン患者の集会“サポートグループ”で、ヘイゼルはオーガスタス・ウォーターズ(アンセル・エルゴート)と出会う。18歳の“ガス”は、高校のバスケットボール部のスター選手だったが、片脚と引き換えに骨肉腫を克服、この日は親友のアイザック(ナット・ウルフ)に誘われて来ていた。
 リーダーに何が不安かと訊ねられ、「忘れられること」と答えるガス。それを聞いたヘイゼルは、「人はいつかみんな死に絶えて、クレオパトラもアリもモーツァルトも忘れられる。不安なら無視すれば?」と発言する。 クールなヘイゼルに一瞬で恋するガス。ヘイゼルは煙草をくわえたガスにムカつくが、「これは象徴(メタファー)なんだ。自分を殺す凶器をくわえ、火をつけないことで殺す力は与えない」と説明され、彼が自分と同じくシニカルなユーモアセンスを持っていると知る。
 互いに惹かれ合い、大好きな本を貸し合う二人。ヘイゼルはオランダ在住の作家ピーター・ヴァン・ホーテンの「大いなる痛み」、ガスはバトルゲームのノベライズだ。読み終わったガスから、「どういう仕打ちだ!」と興奮したメールが届く。ガンの少女が主人公のその小説は、文章の途中で突然終わっていた。ヘイゼルは物語の続きが知りたくてヴァン・ホーテンに手紙を書いたが、返事はなかった。 数日後、ガスから最高のサプライズを贈られるヘイゼル。ガスがヴァン・ホーテンの秘書にメールしたら、本人から返信が来たのだ。ヘイゼルは彼のアドレスに「登場人物たちのその後を教えてほしい」とメールする。返事はNOだったが、「アムステルダム来訪の際、お立ち寄りを」と締めくくられていた。
 ヘイゼルは大喜びするが、高額の治療費で両親には余裕がない。病気の子どもの願いを一つだけ叶えてくれる、ジーニー財団の“願い(ウィッシュ)”は、ディズニー・ワールドに使ってしまった。するとガスが、彼の“願い”を使って、一緒にアムステルダムに行けるようにしてくれる。
 今や互いを想う気持ちは一つだったが、ヘイゼルはガスに友だちのままでいてほしいと頼む。自分の死という爆弾の「被害は最小限に留めたい」と言うのだ。付き添いの母と共に、空港を飛び立つ二人。だが、彼らを待ち受けていたのは、想像を裏切るヴァン・ホーテンとの対面と、予想もしなかった運命だった──。

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