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「トランスジェンダーの日」に愛の起源について考えてみる【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2015年4月4日 8時0分

もちろん、20年前の厚生省の調査で「はい」と答えた人が、全員なんらかの性同一性障がいを抱えているというわけではありません。しかし、同性に惹かれる人はある程度いて、現状ではその人たちは、堂々と自分の恋を語れない肩身の狭さを感じているのかもしれません。

ここで、トランスジェンダーの方々の声をご紹介しましょう。

◆「カミングアウトするタイミングって、難しいんですよ~。だから最初に言っちゃいました」(30代・男性)

とは、筆者の元同僚。初めて一緒に仕事をした日に「口、かたいですか?」と確認してから教えてくれました。勘づかれるのはつらいからと…。

◆「ずっとノーマルだと思ってたけど、女の人と付き合ったら、“これが自然な私なんだ”って知っちゃった」(20代・女性)

男性との遠距離恋愛や不倫など、ドラマチックな恋愛もたくさんしてきたかわいらしい彼女。恋人と一緒にいる時は、自然に男性らしさが出てくるのだそうです。

≪感覚的に、性別は性格と近い?≫

物心ついたときから自分の性別に疑問を感じる人もいれば、人との触れ合いや恋愛を重ねた末に気づく人もいる…。
なんだかそれって、性格の話と似ているな…と思いました。幼い頃から「私って、こういうところがある…」と認めている部分もあれば、大人になってから「自分ってこうだったの?」と驚く部分もありますよね。

それに、恋愛における好みのタイプって、本当に人それぞれ。なぜかかなり年上の男性にばかり惹かれる筆者は、友人から「あなたとは、絶対に恋のライバルにならないから大丈夫」なんて言われたりします(笑)。

でもやはり、
◆「たとえ怪しまれても、周りには言えませんし、言いませんよ。ややこしくなるだけですから」(20代・女性)

と言っていた知人に共感する人は、想像以上に多いのかもしれません。
実はまだまだ偏見が根深いという状況は、きっとトランスジェンダーなど、性同一性障がいを持つ本人たちが誰よりもはっきりと感じていることでしょう。

ところで、冒頭で紹介した『饗宴』の副題は『恋について』。
いろんなこころをもったたくさんの人々が、心おきなく自分の恋について語れる日がきますように。

※文中の「男性」「女性」という表記は、すべて身体的な意味での性別です。

(文=はづき)

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