あなたと元彼は別れを決めた理由がある…元彼という男 【王子様なんていないんだよ Vol.9】
ココロニプロロ / 2017年8月10日 10時15分
「王子様」みたいな男性っていますよね。整った容姿、素敵に見えてしまう職業、パーフェクトな気がする経歴…思わず恋に落ちそう。でも、それって本当に王子様なんでしょうか?作詞家として華やかな世界もたっぷり見てきた緒田茉莉が、様々な男性を分析していきます。
■元彼という男元彼、読んで字のごとく元の彼氏。彼氏ってことはお互い好きになって期間は長短あれど付き合っていた男のことである。元ということは、今は付き合っていないわけで、何らかの理由で別れているということ。
一度は好きだった男のはずだが、思い出すときに浮かぶ感情はさまざま。
「もう二度と会いたくない」「私の歴史から抹消したい」といった黒歴史的な元彼。「思い出してもキュンと切なくなる」「今なら上手くやれそうな気がする」という思い出がシャイニングしてる元彼。いずれにしても元彼という男はかなり厄介な存在であるのだ。
恋とは不思議なもので、他人だった二人が親や兄弟にも見せたことない顔を見せ合い、自分でも知らなかった感情を知る。お互いの気持ちが通じ合ったなら手をつなぎ、唇を合わせ、身体を重ねることも自然だと思う。そして気持ちが冷めればまた他人のように振る舞う。それが恋。
そんな濃密な時間を過ごしたなら、恋のエンディングでは「もう誰も好きになれない」もしくは「もう誰も好きにならない」と思ったりするのも無理はない。
心配した友達は「時間が解決してくれる」と常套句で慰めようとするだろう。
ダメージを受けている当事者にしてみたら、これほど役立たずなフレーズはないと思うのだけど、言い続けられてきただけあるこの言葉は、振り返ってみると「解決はしてないけど、確かにね」と思うものだ。彼なしでは生きていられないと毎日泣き明かしても、眠くもなるし、お腹も空く。あんなヤツ最低だと文句を言いながら、朝が来れば学校や仕事に行く。変わらない日常は切なくもあるけれど、そんな日常を過ごすことで少しずつ気持ちは整理され、傷口は塞がり、いつしか彼のことを思い出す日も減っていく。
そうしてできあがった元彼という存在。
さらに時間が経つことで、ちょっとややこしいことになる。ありがたいことに人間は忘れゆく生き物だから、悲しい苦しい感情は、いつの間にかに薄れていく。そのまま綺麗さっぱり忘れてしまえれば良いのだけれど、思い出はいつの間にか自分に都合よく変化していくことがある。
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