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日本で最初に離婚したのは誰?その理由は?知られざる神々の恋愛事情

ココロニプロロ / 2017年8月26日 14時40分

第12代景行天皇の皇子である倭建命は、父親に命じられて征討の旅に出ます。愛知県西部から神奈川県へと進んだところ、途中で地方の役人にだまし討ちに合って、火に囲まれる事態に陥りました。

なんとか難を逃れて先に進み、東京湾に出たので船で海を渡ろうとします。しかし、今度は海の神様が邪魔をして、高い波のせいで海を渡ることができません。

◎妻の犠牲で無事対岸へ

困っていたら弟橘比売命が
「あなたに代わって、私が海に入りましょう」
と言って、さらに

「さねさし 相武(さがむ)の小野に 燃ゆる火の 火中に立ちて 問ひし君はも」
(相模の野原で燃える火の中に立ちながらも、私に呼びかけて案じてくださったあなた)

と歌を詠みました。
弟橘比売命の犠牲によって波は静まり、一行は無事対岸に着きます。そして7日後、波とともに弟橘比売命の櫛が打ち寄せられるのです…。

◎今も続く夫婦の絆

倭建命は旅を続けるものの、道中で三度ため息をつき、
「吾妻はや(我が妻よ)」
と亡き妻に呼びかけます。

別れ別れになっても、2人の絆は強く結びついているんですね。そんな2柱にあやかりたい方は、ぜひ妻恋神社に訪れてみてください。

◆まとめ

日本の神々の恋愛秘話、どのように感じましたか?
死別したパートナーとの再会を望むとか、二度と会えない寂しさにため息をつくなど、人間の恋心のようで共感しやすいですよね。

最初にご紹介した三峰神社は、実は倭建命が創建したといわれています。山梨から群馬を経て、碓氷峠に向かう途中に三峰に立ち寄ったそうです。

その清らかな美しさに心を動かされて社を建てたとのことですが、当時、彼の胸の内を占めていたのは弟橘比売命への想いだったのかもしれません。

ライタープロフィール

黒木蜜
一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
黒木 蜜~中今の詩~

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