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ほどほど母性が愛される鍵~『寄生獣完結編』【伊藤さとりの映画で恋愛心理学 第27回】

ココロニプロロ / 2015年5月8日 17時15分

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ほどほど母性が愛される鍵~『寄生獣完結編』

映画パーソナリティーとして活躍中の伊藤さとりが、オトナ女子ならではの目線で恋に効くオススメ映画を紹介!記者会見や舞台挨拶の裏話もあるかも!?

隔週金曜日更新

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ほどほど母性が愛される鍵~『寄生獣完結編』

岩明均の人気漫画を『永遠の0』の山崎貴監督が、最先端技術を駆使して映画化した『寄生獣』。

人間に寄生し、捕食する謎の生物[パラサイト]と闘う高校生の新一(染谷将太)と彼の右手に寄生したミギー(声・阿部サダヲ)の友情を描いた前後編。男子をデートに誘ったら、間違いなく喜ばれる作品です。
しかも新一と幼馴染みの里美(橋本愛)との恋も描かれているから、男女共に楽しめるハラハラドキドキSFアクションなのです。

さて、前編では、母親を殺したパラサイトと戦い続けると誓った新一。要注意人物として人間からもパラサイトたちからもマークされていた。今や、新一の住む町はパラサイトが一大ネットワークを作り上げている状態。
一方、研究熱心で頭脳明晰なパラサイト田宮良子(深津絵里)は、自ら寄生した人間の身体を使い、妊娠、出産し、子供を育てていた。
良子は、新一とミギーの存在に可能性を見出だしたが、愛する家族を失った新一はパラサイトへの憎悪に満ちていた。
そんな新一を心配する里美…。

さて、今回の完結編のテーマのひとつが「母性」。
パラサイトの良子に芽生えた母性。
そして、新一を見守り続ける里美の母性。

男性だって母親から愛を受け、守られて成長して来たのだから、どこかで愛する人に守って欲しいと思うもの。
ただし、なんでもやってあげちゃうような母親的対応は、ダメンズを育成する結果に。

劇中、里美は行方がわからず、何度、電話をしても通じない新一に対してある態度を見せます。
「どうして連絡してくれなかったの?」「どうして電話に出なかったの?」「心配したのよ、ヒドイ!」
こんな責めるような言葉を一切使わず、ただ静かに新一の無事を祈りながら、彼を探し続けました。
再会できたときも理由を聞かず、彼の様子から状況を察し、ただ抱き締めるという大人な対応!
そう、本来の母性とは、やり過ぎず、見守り、彼が辛そうな時、そばにいること。そして、彼が必要としているなら、そこで初めて手を差しのべる芯の強さを持っていること。母性って、ゆとりある愛情なんです。
いざという時の縁の下の力持ちこそ、絶対に彼女を失いたくないと相手に思わせるマジカルパワーなんですよ。

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