お釈迦様の誕生日、知ってる?誕生を祝う花祭りにちなんで恋愛運アップ【恋する乙女の暦のたしなみ】第39回
ココロニプロロ / 2015年5月20日 10時15分
お釈迦様の誕生日を祝う花祭りで恋愛運アップ?
暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?
◆旧暦だからわかる! お釈迦様が生まれたときの月のカタチ
今年の5月25日(月)は、旧暦4月8日にあたり、仏教の開祖・釈迦の生まれた日とされています。旧暦では、毎月第1日目(ついたち)は新月の日。ということは、8日はちょうど半月(上弦の月)の頃にあたります。満月にむかってだんだんと満ちていく月相のときに、お釈迦様は誕生したわけです。
釈迦が生まれたのは紀元前5世紀頃といわれ、母親がお産のために里帰りする途中でのこと。花園で休憩中、満開の花に手を伸ばしたとき、母の右脇から生まれたと伝えられています。このとき、天からは花が降り、九頭の竜が飛んできて釈迦に香湯を注ぎ、産湯にしたのだとか。なんとも幻想的で豪華な光景ですね。
現代では4月8日に、寺院で「灌仏会(かんぶつえ)」や「仏生会(ぶっしょうえ)」と呼ばれる釈迦の誕生を祝う行事が行われます。境内には「花御堂(はなみどう)」が設けられ、花がふんだんに飾られることから、俗に「花祭り」ともいわれています。
花御堂には甘茶を入れた水盤の上に釈迦像(誕生仏)が置かれ、私たちがお参りをするときには、柄杓ですくった甘茶を釈迦像の頭からかけるのが習わしです。
灌仏会は、本来の月相を考慮して、旧暦の日付で行うべきところ。ですが、今では日付だけが受け継がれ、すでに新暦4月8日に行事を終えてしまった寺院も少なくありません。しかも今年の4月8日は満月が過ぎた、欠けていく月の時期でした。もともとの月相とは真逆になってしまったのが残念ですね。
ちなみに今年の場合、旧暦4月8日は5月25日(月)にあたります。
◆花祭りにちなんで生花を飾って、恋愛運アップをめざして
一方、灌仏会とは別に、昔から農村では旧暦4月8日に山に登ったり、野遊びをしたり、花を摘んだりして豊作を祈る「卯月八日」と呼ばれる風習がありました。シャクナゲ、ウツギ(卯の花)、山つつじなど、摘んだ花を束にして竹竿の先に掲げた「天道花」を庭や門口に飾り、月や星にお供えして、豊作を願ったのだそうです。
ならば私たちも、実りある人生を願って、花を飾ってみませんか?
庭に咲いている花や、フラワーショップで目にとまったミニブーケなど、花の種類はお好みで。お気に入りの花を、オフィスのデスクや、寝室、リビングなどに飾ってみましょう。たった一輪でも、生花のある空間は生命力で満たされ、イキイキとしたエネルギーを与えてくれるもの。また、風水において、生花は活気や若々しさの象徴といわれ、恋愛運アップにつながるそうですよ。
旧暦4月8日(今年は5月25日)は生花を飾り、釈迦の誕生をお祝いしつつ、無病息災や恋愛成就を願いましょう。満月に向かって満ちていく月のパワーを受けながら、生花が放つ華やかな気を取り込めば、やがて大きな実りを収穫できるかもしれません。
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