『罪と罰』は、まさにデスノート×ギャルゲー!?③【ラブホの上野さんの「オタクにモテてもしょーがない」第6回】
ココロニプロロ / 2017年10月9日 11時45分
『罪と罰』は、まさにデスノート×ギャルゲー!?③【ラブホの上野さんの「オタクにモテてもしょーがない」第6回】
『ラブホの上野さん』でもおなじみ!Twitterで20万人以上のフォロワー数を誇るラブホスタッフ上野さんが、アニメや漫画、文学作品から学び取れる、現実世界でも通用する"モテの極意"を解説します。参考になる点も、反面教師にしたい部分も、上野さんならではの冷静な目線でズバズバ切り取ります。オタクにモテるだけじゃない、普遍的なモテの真髄がそこにあるはず…!?
■兄(と母)のために身売りをする妹ドゥーニャが金持ちから愛される理由時はロシア革命前の帝政ロシアのサンクトペテルブルク。
物凄く簡単にこの時代のことを説明すると、格差が酷すぎて明日にも革命が起きそうな社会。今の日本も十分に閉塞感が漂っておりますが、それよりもさらに閉塞感に溢れた社会だとお考えいただければ幸いです。
さて、その町のボロ屋の屋根裏に住むラスコーリニコフは大学を追い出され、傍目から見れば自堕落な生活をしておりました。
しかし、何も彼はただゴロゴロしていたわけではありません(自称)。なんと彼の頭の中では緻密な殺人計画が練られていたのです(自称)。
そのターゲットは金貸しの老婆※。とんでもない高利貸しで、彼女に金を借りた人はみんな破綻していくという闇金ウシジマくん的な老婆でした
彼女は質屋なので、金利が高いというよりは、質草を安く買い叩くタイプ。
いずれにしても借主からしたらたまったものではないケチ。
唯一の美徳は、ウシジマくんと違って担保を取るので取り立てがないこと。
かくいうラスコーリニコフもそんな老婆に金を借りた人間の1人。そんな状況で彼は「あのババアは殺した方が社会的に良いんじゃないか?」という思想にたどり着きます。
しかし、こんなクズっぽいことを考えている彼が今日もこうして食事にありつけるのは妹のドゥーニャのお陰なのです。一応家庭教師っぽいこともしていたラスコーリニコフでしたが、そのメインの収入は親からの仕送り。そしてこの仕送りの出所は妹ドゥーニャが身を削って稼いでいるお金なのです。
ここがドゥーニャの金持ちから愛されるポイント。
いざとなったら身を削る、で御座います。
一応言っておきますが、私はクズな兄のために身を削れと言っているわけでは御座いませんし、自己犠牲が素晴らしいと言っているわけでも御座いません。
しかし、特に自分で一から会社を立ち上げたタイプの金持ちというのは、いつ自分が一文無しになるかという恐怖を常に抱えております。そして万が一そんな日が来てしまったら、自分と一緒に貧乏を耐えてくれる女性を求めているのです。
もしも自分の会社が倒産して、明日の食事もままならなくなった時、自分を見捨てて去っていてしまう女性ではなく「あなたが再起するまで、私が生活費くらいはなんとかするから!」と身を削ってくれる女性がいるからこそ安心して仕事に向き合えるもの。
そして「自分がもし破綻したら、彼女は水商売すらしかねない」という恐怖から仕事に対して今まで以上に真剣になれるのです。「私が風俗でも行って稼いでくるわ!」と言ってくれるであろう妻のことを思って、仕事に真剣になる。自分のために身を削ってくれる彼女に冷や飯を食べさせないために真剣になるのです。
しかし「金持ちと結婚したい!」と言ってはばからない女性はこの真逆であることがほとんど。金持ちの旦那が破産したら三行半を突きつける。そんな女性と結婚したいと思う男性はおりません。
「いざとなったら私がなんとかする」
そんな覚悟があるからこそ、本当に「いざ」という場面が来ない。
そんな風にお考え頂ければ幸いです。
口が悪い女性 ナスターシャがモテる理由… 続きは明日
プロフィールラブホスタッフ上野さん
豊かな知見と人間観察眼をもとにした悩み相談への深みある回答が人気を集め、Twitterのフォロワー数は20万以上を誇る。漫画『ラブホの上野さん』(漫画:博士/原案:上野)の原案もつとめ、書籍は現在4巻まで発売されている。同漫画は2017年1月よりフジテレビ系にて本郷奏多主演で連ドラ化。
★オフィシャルブログ:「ラブホの上野の休憩中」
★Twitter:@meguro_staff
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ラブホ従業員が衝撃を受けた外国人カップルの要望「汚い部屋がよいんです」利用後の表情はまさかの…
日刊SPA! / 2024年11月22日 15時51分
-
ラブホ清掃員が驚く“迷惑な客の放置物”。あまりの惨状に「事件性を疑ったことも」
日刊SPA! / 2024年11月18日 15時54分
-
クロちゃん×小田原ドラゴン「友達を亡くすということ」【2】“愛すべきクズ”と過ごした青春時代と絶縁
エンタメNEXT / 2024年11月18日 6時1分
-
夫が警察に捕まってる間に離婚準備…劇的離婚の女性が25歳年上の男性に恋して気づいた"顔より大事なもの"
プレジデントオンライン / 2024年11月8日 16時15分
-
「私、男性経験がないんです」初対面の女性とラブホに行った結果…妻もクレジットカードも失い“寂しい独り身生活”に
日刊SPA! / 2024年11月7日 15時51分
ランキング
-
1年収1,000万円なんてこんなもん…42歳で部長に抜擢の〈大企業エリート〉。質素すぎる毎日に、部下「夢がない」「このままこの会社にいても」と絶望
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月28日 7時15分
-
2「俺、無精子症だから」と避妊してくれない彼。生理が来ないことを告げると“まさかの反応”
女子SPA! / 2024年11月28日 15時47分
-
3「高齢で廃業」店内に放置された犬19匹、ふん尿にまみれ…荒稼ぎしたブリーダー業の末路に「胸が痛い」
まいどなニュース / 2024年11月28日 7時50分
-
4「トイレでスマホ」が招く危険...長時間座りっぱなしの健康リスクとは?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月27日 17時50分
-
5とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください