基幹系システムの基本構成とCloud SQLのCRUD処理
CodeZine / 2012年7月11日 14時0分
本連載ではGoogle Cloud SQLを使って、業務アプリケーションを構築する方法を基礎から解説します。基幹系システム構築で要求される知識やノウハウについても触れますので、予備知識のない方にもお勧めです。第1回は、Cloud SQLの基本CRUD処理と、基幹系システムの基本構成などについて説明します。
■1 連載の概要
●1.1 本連載の趣旨と概要
基幹系はソーシャル系などに比べて、誤解を招く言い方かもしれませんが保守的な面があり、先端的な機能などの取り込みも遅れがちです。また、実際問題として基幹系ではソーシャルWebなどに比べて、システム機能の要件のハードルが高くなる部分が多いです。しかしそのような基幹系だからこそ、クラウド他Webの先端機能を利用すればどのように変貌・効率化するかを考えてみるのも意味のあることと筆者は考えます。
本稿では8回程度のやや長期の連載を予定しています。内容としては、GoogleのPaaSクラウド(Google App Engine、以後GAE)上でRDBのMySQLを使用できるようにした「Google Cloud SQL」を中心に取り上げますが、その他にもさまざまなツールやサービスと組み合わせた内容にする予定です。
サービスの組み合わせで取り上げる内容としてはWebクライアント側が多くなりますが、もちろんサーバ側も含まれます。その狙いとするところは、「クラウドに最新のWebテクノロジーを組み合わせることによって、業務系、特に基幹業務系アプリケーションでのユーザインタラクションをどのように変化させ、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上できるか」という点です(注1)。
またこの連載では、基幹系システムでの知識、およびソフトウェアモジュール構成などについても、基礎的な部分から紹介する予定です。クラウドはソーシャル系アプリケーションの作成で使われることが多く、基幹系システム構築で要求される知識やノウハウについてあまり予備知識のない方もいるかもしれません。この連載ではそのような方が基幹系の概要を知ることができる内容にもしていく予定です。
注1
もちろんクラウドを使用することから、スケーラビリティ、高可用性、メンテナンスフリーなどの特徴をもつシステムになりますが、この点についてはすでに多くの機会で触れられていてほぼ自明のことなので、ここでは割愛します。
●1.2 各回の構成
図1は本連載で取り上げる内容の全体をシステム構成で表現したものです。赤字の部分が連載で取り上げる予定の機能モジュールですが、図のようにサーバ側/クライアント側両面のトータル機能、およびネットワーク/セキュリティ機能、外部ツールとしてのBig Queryなども含まれる予定です。
図1 連載でのトータルクラウド実行環境
●各回の内容
各連載では次の内容を取り上げる予定です。ただし、事情によって内容に変更もありえると思いますので、その点は前もってご了承いただければと思います。
第1回 jQueryで基本CRUD処理 第2回 jQuery/HTML5で仕訳入力 第3回 スマートデバイスでクラウド連携 第4回 Cloud SQLのトランザクション処理 第5回 JavaScriptでの再帰呼び出し処理 第6回 受注情報登録とBigtable組み合わせ 第7回 受注情報をリアルタイムに把握する 第8回 BigQueryの機能概要と使い方
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