主要クラウドベンダーの有識者が語る「今どきのPaaS」(前編)―思っているほど怖くない? 「ベンダーロックイン」の現実

CodeZine / 2013年11月6日 14時0分

マイクロソフト 佐藤直生氏

 昨今、様々なPaaSサービスが出揃い、コモディティ化したIaaSサービスもPaaSレイヤーに乗り出すなど、PaaSの選択肢が非常に多様化しています。そこで開発者はどんな視点でサービスを選択すればよいのかを探るべく、主要ベンダーの有識者を集い、10月に座談会を実施しました。その模様をお届けします。ぜひご参考ください。(編集部)

■今どのような視点で開発者はPaaSを選択すべきなのか

 ITリソースを調達する手段としての「クラウド」も、十分に一般的なものになった感がある。アプリケーションを提供する「SaaS(Software as a Service)」、CPUやメモリ、記憶装置やOSといったシステムの基盤となる環境を提供する「IaaS(Infrastructure as a Service」に加え、近年ではシステムやアプリケーション開発のためのフレームワークを包括的に提供する「PaaS(Platform as a Service)」の充実が著しい。

 コモディティ化したIaaSの事業者が、差別化を求めてPaaSにまでサービス領域を広げるケースも出てきており、ユーザーにとっては多様化した選択肢の中から、どのサービスを選ぶべきか悩ましい状況でもある。

 PaaSの多様化に伴い、ベンダー固有のPaaSによる「ロックイン」を懸念する声も多く聞かれるようになった。PaaSを用いて構築したアプリケーションやシステムのポータビリティを保証する「オープン性」を求める声は、「Cloud Foundry」や「OpenShift」といった「Open PaaS」のムーブメントとして、一つの潮流になりつつある。

 今回、CodeZine編集部では、さまざまな規模でPaaS事業を展開しているベンダー8社のキーパーソンによる座談会を実施した。レポートの前編となるこの記事では、それぞれのベンダーが提供しているサービスの特長と、ユーザーの懸念する「ベンダーロックイン」および「PaaSのオープン性」について、どのようなスタンスにあるのかを聞いた。

 座談会のモデレーターは、co-meetingのCTOであり、ユーザーとしての立場からパブリッククラウドエバンジェリストとしての活動も行っている吉田雄哉氏にお願いした。各ベンダーの参加者は、以下の8名である。

参加者(自己紹介順) TIS 西谷 圭介氏
(IT基盤サービス本部IT基盤サービス企画室主査) Engine Yard 今中 崇泰氏
(ソリューションマネージャー) セールスフォース・ドットコム 岡本 充洋氏
(マーケティング本部ディベロッパープログラムマネージャー) NTTコミュニケーションズ 草間 一人氏
(クラウドサービス部ホスティング&プラットフォームサービス部門) ニフティ 高野 祥幸氏
(クラウド本部クラウド事業部クラウドプラットフォーム部課長) 日本IBM 紫関 昭光氏
(理事・Smarter Cloud事業部) IIJ 土岐田 尚也氏
(サービス戦略部GIO企画課課長代理) マイクロソフト 佐藤 直生氏
(デベロッパー&プラットフォーム統括本部 Windows Azureエバンジェリスト) モデレーターのco-meeting 吉田氏


右から、TIS 西谷氏、Engine Yard 今中氏、
セールスフォース・ドットコム 岡本氏、NTTコミュニケーションズ 草間氏


右から、ニフティ 高野氏、日本IBM 紫関氏、IIJ 土岐田氏、マイクロソフト 佐藤氏




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