災害コミュニケーション ITだからできるコト(6)

CodeZine / 2013年12月9日 14時0分

図10. 東日本大震災による情報通信空白地帯

 本連載では災害によるITインフラへの影響と情報発信の在り方について、さくらインターネット研究所が独自に調査研究を行った成果を元に、今後期待される災害コミュニケーションの在り方についてご紹介します。

 IT機器が高度にネットワーク接続された我々の社会では、日常的に情報が発信・消費されています。情報社会ではネットワークは不可欠であり、災害時には情報収集と発信が行える心強いツールです。ここでは災害時にITだからできるコトについて学んでいきます。

■ITを活用した水害地域からの移動支援

 2013年8月23日、中国地方では豪雨の影響が出ていました。今回は、その地域から友人に適切なルートで移動してもらうために行った、支援の情報共有です。

 支援にあたり一番気を使った点は、豪雨が現在進行形で変遷している中で、いかに安全なルートで主要幹線道路へ誘導できるかでした。支援を開始した時点でも累積降雨量が多く、すでにいくつかの主要道路で通行止めとなっていたのです(図1)。また後から分かったことですが、移動ルートとして使おうとしていたルートは、道路規制基準雨量に近づきつつありました。

図1. 豪雨による通行規制が開始されている様子


 友人は島根県石見空港付近に、私は東京都内にいる状況でした。まず情報収集で着手したのが「通行実績のあるルートを調べること」でした。東日本大震災を契機として「通行実績のある道」の情報は、定常的にスマートフォンのアプリケーションとして提供されつつあり、たまたま私も存在を知っていたので、TOYOTA MEDIA SERVICE CORPORATION提供のsmart G-BOOKを活用しました(図2)。

図2. Smart G-BOOKによる通行実績のあるルート推定


 また現在進行形で変化する降雨量については、国土交通省が試験運用中の局地的な大雨(ゲリラ豪雨)の被害軽減に向けて高分解能に強化した、Xband MP Radarを活用しました(図3)。

図3. 高分解能に強化したXバンドMPレーダーの利用例




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