チーム開発環境をワンストップで構築しよう ~Visual Studio Online

CodeZine / 2014年3月27日 14時0分

ステータスカスタマイズ用のウィンドウ

 Visual Studio Onlineとは、Team Foundation Serverのクラウドサービスです。2012年12月にサービスが開始され、当時は「Team Foundation Service」という名称でした。そして2013年11月に「Visual Studion Online」と名称変更され、同時にブラウザによる開発環境Visual Studio Online "Monaco"が発表になり、大変な話題となっています。しかし、Visual Studio Onlineのメインとなるサービスはあくまでチーム開発環境です。本稿ではチーム開発環境としてのVisual Studio Onlineについてご紹介します。

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■はじめに

 チーム開発環境として定番化しつつあるバージョン管理システムやCI(Continuous Integration:継続的インテグレーション)、チケット管理システムについてVisual Studio Onlineでのサポート状況を概要レベルで紹介し、簡単に使用方法についても説明します。最後にライセンスについてもまとめます。

■対象読者

チーム開発環境の選定、インストール、設定の経験がある方 ■本稿で想定している環境

 本連載で紹介するサンプルなどで実行している環境は次のとおりです。

Windows 7 Internet Explorer 10 Visual Studio Premium  また、動作確認を行ったWindowsの環境も上記と同様です。

■チーム開発環境の準備は大変

 新しくプロジェクトがスタートし、開発に取りかかる前までにすべき作業の一つに、チーム開発環境の準備があります。開発プロセスがウォーターフォールなのかアジャイルなのかに関わらず、複数人数で開発チームを構成する場合に、必須かつ定番の準備作業です。

 しかし、この作業はタスクから漏れやすく、開発メンバーの増員が目前に迫ってから慌てて対応することが多いのではないでしょうか。そしていざ着手してみると、思ったより時間がかかります。

 そんな煩わしい作業を軽減できるツールの一つに、Visual Studio Onlineがあります。Jenkinsなどのオープンソースによる構築は工数とスケジュールに余裕が必要です。しかし、Visual Studio Onlineならワンストップで、しかも簡単に環境が構築できます。

 では、このVisual Studio Onlineを使用することで、どれぐらい便利にチーム開発環境が構築できるのかを見てみましょう。

■ソース管理だけじゃない! Visual Studio Onlineはチーム開発環境

 最低限のチーム開発環境の準備として、次の作業が挙げられます。

バージョン管理システムの選定、インストール、設定 CIの選定、インストール、設定 チケット管理システム(サービス)の選定、(インストール)、設定  これらのすべての機能をVisual Studio Onlineは保有しています。クラウドサービスですから、当然インストールは不要です。プロジェクトに応じた設定をするだけですぐ使用できるため、準備をとても短時間で済ませられます。

●バージョン管理システム

 Visual Studio Onlineは、TFServer(Visual Studio Team Foundation Server)のクラウド版です。バージョン管理システムとしてTFServerが使用可能です。Visual Studio Online上のTFServerのことを、TFVC(Team Foundation Version Control)と呼びます。その他にはGitが使用できます。

●CI(Continuous Integration:継続的インテグレーション)

 Visual Studio Onlineの持つCI機能は次のとおりです。

自動ビルド 自動テスト 自動デプロイ  自動デプロイは、デプロイ先がWindows Azureでなければなりません。オンプレミスサーバーへのデプロイはサポートされていません。

●チケット管理システム

 Visual Studio Onlineはただのチケット管理システムではなく、開発プロセス内で使用することを想定したチケット管理機能があります。開発プロセスには次の3種類が用意されています。

Microsoft Visual Studio Scrum 2013 MSF for Agile Software Development 2013 MSF for CMMI Process Improvement 2013  選択したテンプレートの違いは次項で簡単に説明しますが、どれを選択してもチケットの扱い方に差はありません。チケット管理のみ行いたい場合は、Microsoft Visual Studio Scrum 2013を選択しておけば良いでしょう。

Visual Studio Online "Monaco"
 2013年11月、Team Foundation Serviceは名称をVisual Studio Onlineに変えると同時にブラウザで開発を可能とする新機能、Monacoのプレビュー版をリリースしました。

 実際に使用してみると、「ブラウザでここまでできるのか!」と感動を覚えるほどです。現場で使用するにはまだまだこれからなのかな、というのが現段階での印象ではありますが、それでもスクリプト言語の開発環境としてならばそれなりに使えそうです。ぜひとも正式リリースまでに実現してほしい機能としては、
 

ブレイクポイントの設定 ステップ実行の設定 などのデバッグ環境の充実があげられます。今後の機能拡張に大いに期待したいところです。

 スクリプト言語開発環境として現場で使用してみたい方は、Microsoftの公式解説ビデオChannel9に"Monaco"によるnode.js、PHP、TypeScriptなどの実装解説ビデオが掲載されていますので、そちらを参照されると良いでしょう。




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