KLabとIDCフロンティア、海外との通信を最大50%以上高速化するソフトウェア「AccelTCP」をオープンソースで公開

CodeZine / 2014年4月25日 17時1分

「AccelTCP」の設置イメージ

 KLabとIDCフロンティアは、2013年12月から共同で取り組んできた「モバイルオンラインゲームの海外展開向け配信ソリューション」に関する研究の中間成果として、実証実験向けに開発した海外との通信を最大50%以上高速化するソフトウェア「AccelTCP(アクセルティーシーピー)」を、25日にオープンソースソフトウェアとして公開した。

 「AccelTCP」は、通信遅延が大きい長距離ネットワークにおけるTCP通信を高速化するプロキシサーバ型のソフトウェアで、日本国内のデータセンターに構築されたシステムから海外のユーザに対して、モバイルオンラインゲームの安定した品質での配信を実証する目的で開発した。

 プロキシサーバ間で、あらかじめ確立されたTCPコネクションを再利用する「コネクションプーリング」を行い、プロキシサーバ間のコネクションプーリングによって、TCPコネクションの確立時に発生する3Wayハンドシェイクのオーバーヘッドを削減し、比較的小さなデータのやりとりを行う通信の待ち時間を大幅に短縮できる。

「AccelTCP」の設置イメージ


 プロキシサーバ間のTCP通信は、ウィンドウサイズなどのTCPパラメータをネットワークの特性に合わせ最適化し、データ転送効率を大きく向上している。

 また、プロキシサーバ型の採用によって、クライアント/サーバサイドのプログラムを改修せずに利用が可能で、プロキシサーバの設置によって通信区間が分割され、各通信区間の往復遅延時間が減少する。往復遅延時間の減少で、パケット消失時の再送時間の短縮につながり、通信全体の高速化を期待できる。

 このほか、ネームベースのバーチャルホストに対応するために、プロキシサーバによるHTTPリクエストのホストヘッダ書換えとXFFヘッダ挿入を行うHTTPプロキシモードを備えており、プロキシサーバ間の通信はSSL/TLSによって暗号化され、安全なやりとりを実現する。また、SSLオフロード機能を搭載しているため、SSL非対応サーバのSSL化や、サーバからのSSL処理の分離を可能にしている。

 確認済みの動作環境は、Linux カーネル2.6.32、Mac OS X 10.9.2。


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