Amazon Web ServicesでサーバサイドJavaの実行環境を構築しよう

CodeZine / 2014年7月18日 14時0分

サンプルアプリの動作確認

 本連載は、IT業界に入ったばかりの新米アプリケーション開発者や、IT業界を目指す学生さんを対象とした、クラウドによるシステム構築講座です。また、業務アプリケーション開発エンジニアでプログラムを書いたり開発環境を整備したりはできるけど、本番環境でのインフラ構築/運用管理などはよく分からないという方にも読み進めていただけるように、概念や用語の解説を入れながら説明します。本連載では、Amazon Web Servicesをつかってクラウドシステム上に簡単なWebシステムを構築していきます。

■はじめに

 前回は、AWSの提供する仮想サーバサービスであるEC2を使ってWebサーバを構築する手順をご紹介しました。今回は、AWSでWebアプリケーションサーバとデータベースサーバを構築し、サーバサイドJavaのプログラムを動かすためのインフラ構築手順を説明します。

■対象読者

 本記事は、次の方を対象にしています。

クラウドシステムがはじめての人 JavaによるWebシステムのプログラミングを行ったことがある人 システム基盤について勉強したいと思っている人 ■データベース連携するWebアプリケーションの構成

 AWSのサービスを使って、データベース連携するサーバサイドJavaのWebアプリケーションを実行する環境は、いくつか考えられます。AWSでは前回ご紹介した仮想サーバサービスのほかに、リレーショナルデータベースの機能を提供する「RDS」や、PaaSサービスである「Elastic Beanstalk」などがあります。

 ここで、主なインフラ構成のパターンをご紹介します。

●1.EC2とRDSを利用する方法

EC2とRDSを利用する方法


 EC2上にWebアプリケーションサーバをインストールし、データをAWSのRDSに格納する方法です。図のように、サーバサイドJavaのプログラムはWebAPサーバにデプロイします。

 RDSを利用すると、EC2とRDSでネットワーク経由のデータのやり取りが発生します。また、RDSを使うとデータベースサーバを簡単に構築できますが、データベースサーバのOSにログインできませんので、追加プラグインのインストールなどができません。

●2.EC2にWebアプリケーションサーバとデータベースサーバを構築する方法

EC2にWebアプリケーションサーバとデータベースサーバを構築する方法


 EC2のインスタンスにWebアプリケーションサーバとデータベースサーバをインストールする方法です。図のように、サーバサイドJavaのプログラムとデータベースを同一のインスタンスで起動します。

 EC2にデータベースサーバをインストールする手間が発生しますが、RDSを利用するときに比べて、データベースの設定の自由度が増します。

 EC2とRDSでネットワーク経由のデータのやり取りが発生しませんが、同一のインスタンスで2つのサーバ機能を動作させるのでその分負荷がかかります。

 なお、図では、同一のインスタンスにWebアプリケーションサーバとデータベースサーバをインストールしていますが、パフォーマンスや冗長性の観点から、別のEC2インスタンスに構築することもできます。

●3.Elastic Beanstalkを利用する方法

 AWSが提供するPaaSであるElastic Beanstalkは、EC2/ S3/ELB/Auto Scalingなどの環境を自動で生成し、Webアプリケーションを容易に構築できるサービスです。Elastic BeanstalkはJavaだけでなく、.NET/PHP/Python/Ruby/Node.jsなどの言語での開発もサポートしています。

 本記事では、1のEC2とRDSを使ったインフラ構成を構築する手順を、実際にサンプルアプリを使いながら説明します。

今回構築する環境




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