スーツな会社の役員だってノリノリで投稿! 企業SNS「Yammer Enterprise」の導入と、運用してわかった効果

CodeZine / 2014年11月26日 14時0分

図12 Yammerトップ画面

 クラウド版グループウェアサービスであるOffice 365の中から「Yammer Enterprise」を取り上げ、利用者が使えるまでに最低限必要な設定手順を解説します。

■はじめに

 本連載はOffice 365を実際に自社に導入した管理者観点での記事です。ターゲットは自社のITインフラに不満を持ち新たなサービスを検討している管理者の方や、開発に集中したい開発者の方です。過去連載は次のとおりです。

●Office 365入門

第1回 Office 365は導入価値あるサービスか?第2回 Office 365移行前に必要な下回り設定第3回 Office 365でオンプレミスからクラウドへエンドユーザーを移行する手順●Office 365導入セットアップ入門

第1回 メールサーバーだけではない「Exchange Online」第2回 情報共有の基盤! 「SharePoint Online」の初期導入手順 Yammerは元々Yammer社が開発した企業内SNSという立ち位置のサービスでした。2012年6月25日にMicrosoftがYammer社を買収し、昨年Office 365に統合されました。Yammerは現在、Office 365でMidsize Business、Enterpriseいずれかのプランを選択した際に利用できます。日本の企業において敬遠されがちな企業内SNSを、実際に社内展開している著者の企業を例に、どのようにセットアップするのか、どのように展開するのが良いのかをご紹介します。

■Yammer Enterpriseでできること

 Yammer Enterpriseは、企業内のコミュニケーションを促進するSNSサービスです。TwitterとFacebookの様なSNSを、社内に限定してやり取りすることができるサービスと言えます。しかし、日本の大抵の企業の管理職の方は、SNS=遊びと捉えている方がいるため、SNSと聞くと嫌悪感を示すことがよくあります。

 Yammerのイメージは、全社間をフリーアドレスの環境で仕事していたり、休憩室で休憩しながら雑談していたりするような環境を、自社の社員しかアクセスできないようにした、「インターネット上の場」です。

 Yammer上では次のようなことが実現できます。

Yammerの機能 機能 詳細 TwitterのタイムラインやFacebookのウォールの様なメッセージ投稿機能 @ユーザー名や、#ハッシュタグ機能も提供しています。 登録者同士のプライベートメッセージ送信機能 ダイレクトメッセージ機能です。 部署や課、共通の趣味や同期などの複数ユーザーで情報共有する場合に使用するグループ機能 公開グループと参加者にしか見えないプライベートグループが作れます。 簡易アンケート機能 Facebookグループのアンケート機能の様な物です。 Office 365でカスタムドメイン登録している際のActive Directory連携(統合) 会社に関係あるユーザーしかアクセスできないようにします。 ズバリYammer Enterpriseのキモは、Active Directory連携です。Yammerは企業毎にSNSのトップページがあります。Office 365のMicrosoft Azure Active Directoryと連携することで、社員並びに協力会社さんしかYammerにアクセスできないように、制限をかけることができます。また、特定の協力会社さん、社員は参加させたくない場合は、ユーザーのブロックや削除なども行えます。

 実際に業務で活用するシチュエーションを挙げてみましょう。

 例えば資料を作成する際、草案や第一版を作成後には、レビューというプロセスがあるはずです。従来は資料に対して意見、提案を述べる際に、会議や打合せを行ったり、メーリングリストなどで一括して資料を配布し、メールでやり取りをしたりしているケースが多かったと思います。メールでのやり取りの場合「堅苦しい」「忙しくて見逃してしまう」、会議などの場合「会議に行く時間がもったいない」などネガティブな面もあるため、本当に必要な情報が得られないこともあります。

 Yammerを活用すると、SharePoint OnlineやOneDrive Pro上に配置したドキュメントに対して気軽にやり取りができます。「忌憚のない意見をください。」などのコメントと共にリンクを貼るだけです。ある程度Yammerが軌道に乗ると、拠点、部署をまたぎ、欲しい情報を獲得しやすくなります。

 そのやり取りの過程をまとめることで、業務プロセスの見える化、風通しの良い社内環境、自発的な業務+αのコミュニケーションが実現できるのが、Yammerを導入する強みと言えるでしょう。



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